◆8.8cm対戦車砲 43/41◆
展示名:8.8cm Pak 43/41(8.8cm Pak 43/41)

 8.8cm対戦車砲は、技術的、戦術的双方に新領域をもたらした砲である。
 8.8cm対空砲はラインメタル=ボルジッヒ社で製造されていた。クルップ社も同じく契約に基づいて独自の形式を苦心して開発していたが、採用されなかった。重対戦車砲が絶えず必要とされたのが明らかであったので、クルップ社は自社で生産されていた対空砲を対戦車砲として改造した。この構想は承認され、1943年から生産が始まった。
 8.8cm対戦車砲は正確かつ極端な貫通力のあるものであった。これらの利点は、極端な重量ととても大きい図体であるという欠点を補うに余りあるものであった。通常の対戦車戦では隠蔽された陣地から砲撃して、すぐに他の陣地に移動していたが、前述の通りこの砲は隠蔽することがほとんど出来ず、また牽引車がないと場所を動かすことすら出来なかった。これら対戦車戦では8.8cm対戦車砲は使用されることは無くなり、1943年以降常態化した強固な陣地戦に使用される兵器となった。ここにある展示品は防御盾が失われているが、2m弱の高さであった。この砲は(大きく重たいものを意味する)「納屋の門(Scheunentor)」のあだ名が付けられている。

開発期間:N/A
生産期間:1943年~1944年
生産数:約3,500門(いくつかの形式あり)
乗員:5名
重量:4.38トン
大きさ:N/A(長さ×幅×高さ)
エンジン:N/A
エンジン出力:N/A(馬力)
最高速度(道路):N/A km/h
最高速度(未整地):N/A km/h
航続距離(道路):N/A km
航続距離(未整地):N/A km
武装:71口径88mm 43/41型

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