(上り)筬島駅神路信号場(廃止)→(下り)佐久駅
JR宗谷本線
神路信号場(廃止)
(Kamiji)

◆2018年5月3日(木)、4日(金)撮影
開業:1922(大正11)年11月8日
廃止:1985(昭和60)年3月14日
※1977(昭和52)年5月25日に駅から信号場兼仮乗降場へ格下げ。


所在地:北海道中川郡中川町字神路

キロ程:143.1km(旭川起点)
駅名由来
集落対岸(天塩川左岸)の崖がアイヌ語で、「カムイルエサニ(kamuy-ru-e-san-i)」(神の・坂路が・そこから・浜に出る・所)と呼ばれていたものを意訳したものである。

その他
駅周辺には神路地区があり、住民が住んでいたが、この地区へは鉄道以外の交通機関がなかった。1963年5月20日に国道40号線と同地区を結ぶ吊り橋、神路大橋が完成したが、わずか7ヶ月後の同年12月18日に神路地区周辺の山から発生する冬独特の気象(地方風)が原因で落橋した。その後、住民の離農が相次ぎ1965年までに全戸撤退した。現在も橋はなく、天塩川を船などで渡ることも危険であり、事実上到達は不可能である。
このため「幻の秘境駅」として、宗谷本線の線路を歩いて訪れる人が見られ、駅舎も老朽化で倒壊の危険があったことから、JR北海道は駅舎本屋を2005年5月頃に撤去した。当地には、駅舎の基礎・1番線ホーム基礎・引込線土場の基礎が残骸のみ残っている。

※参考、引用サイト:Wikipedia

国道40号線の標識にのみ神路という地名が残されています。神路集落は対岸にありました。

国道40号線から日本最北の一級河川である天塩川と対岸の旧神路集落を撮影。雪解け水のため増水していましたが、渇水の時期でも水量は多いので渡河は不可能です。

国道40号から望遠撮影。あのあたりに神路信号場がありました。

対岸の山頂には電線鉄塔があるので、登山装備があれば徒歩での神路信号場跡までの接近は可能かもしれませんが、敷地内は北海道大学の演習林になっているので、立ち入りには許可が必要かもしれません。

対岸には何やら人工物が見えます。

1963年に完成し、その年のうちに暴風雪によって崩落した神路大橋(吊り橋)の橋台のようです。葉の生い茂る前の時期の訪問でしたので、木々の隙間から見ることが出来て幸運でした。

翌日早朝、唯一の信号場への接近手段である列車(音威子府=佐久間)に乗り込みました。

この区間は天塩川と山の間を縫うように線路が延びています。

上り(旭川方面)
右側が駅舎と集落跡。S字に湾曲している線路と「143km」のキロポストが目印です。

下り(稚内方面)
左側が駅舎と集落跡。線路がS字に湾曲しているのは、かつて交換設備を有していた信号場があった名残。

車窓から撮影したかつての神路集落。

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