SL排雪列車「キマロキ編成」
(JR宗谷本線名寄駅南方にある名寄公園内(旧名寄本線路線上)に静態保存)

◆2018年5月4日(金)撮影
<概要>
 駅から離れた場所にある名寄本線の路線跡には現在、豪雪地帯で活躍した除雪車「キマロキ」編成が静態保存されています。ちなみに全国でここにしか無い貴重なものです。

 :機関車=編成全体を牽引する役割
 :マックレー車=線路沿いの雪壁を崩して、線路上にかき集める役割
 :ロータリー車=線路上にかき集められた雪を遠方へ吹き飛ばす役割
 :機関車=後方で編成全体を押す役割

の略字をくっつけた名称で、それぞれが役割を果たしていました。
 通常の線路の除雪はラッセル車で雪を線路の両脇に避けますが、次第に両脇の雪が壁となり、ラッセル車での除雪が限界になったときこのキマロキ編成が活躍しました。主に豪雪地帯である北海道・東北・北陸地方で運用され、当時の脆弱だった道路事情の日本において鉄道は貴重な存在で、物流と近隣住民の生活の足を支えました。
名寄市HPなど引用・参照)

現地案内板

SL排雪列車「キマロキ編成」
全景

SL排雪列車「キマロキ編成」
9600形蒸気機関車
右には腕木式信号機も保存展示されています。
59601号機
  • 製造:大正10年11月3日、川崎造船所
  • 配置
    • 大正10年12月28日…富良野機関区
    • 大正11年10月23日…名寄機関区
  • 退任:昭和47年10月26日 約51年間運転
  • 全長:16.751メートル
  • 高さ:3.813メートル
  • 自重:69.34トン
  • 整備重量:94.85トン
  • 動輪直径:1,250ミリメートル
  • 最大牽引力:800トン(1,000馬力)
  • 最高速度:65キロメートル
  • 走行粁数:2,608,745キロメートル
    • 地球を約65周、稚内から鹿児島間を約3,082キロメートルとして約423往復の距離を走行した。

SL排雪列車「キマロキ編成」
9600形蒸気機関車

SL排雪列車「キマロキ編成」
9600形蒸気機関車(運転室内)

SL排雪列車「キマロキ編成」
マックレー車 キ911号機

SL排雪列車「キマロキ編成」
マックレー車 キ911号機
マックレー車の羽根で雪壁を崩して線路上に掻きだし、後ろに見えるロータリー車の赤いロータリーで遠方へ雪を飛ばしました。
マックレー車 キ911号機
  • 製造:昭和13年10月20日 国鉄苗穂工場
  • 配置
    • 昭和15年1月1日…岩見沢客貨車区
    • 昭和15年1月19日…深川客貨車区
  • 改造:昭和36年、国鉄旭川工場
  • 配置:昭和38年5月31日 名寄客貨車区
  • 退任:昭和50年10月18日 約36年間運転
  • 全長:8.470メートル
  • 車体を最長に延ばした場合:11.198メートル
  • 自重:24.50メートル
  • 高さ:3.990メートル
  • 雪の最大かき寄せ巾:7.750メートル
  • 走行粁数:27,560キロメートル
  • 運転線区:函館、宗谷、留萌、札沼、富良野、石北、天北、名寄、深名の各線。

SL排雪列車「キマロキ編成」
ロータリー車 キ604号機

SL排雪列車「キマロキ編成」
ロータリー車 キ604号機(機内)
ロータリー車 キ604号機
  • 製造:昭和14年11月20日 国鉄苗穂工場
  • 配置
    • 昭和15年1月1日…岩見沢機関区
    • 昭和15年1月19日…深川機関区
    • 昭和38年5月31日…名寄機関区
  • 退任:昭和50年10月18日 約36年間運転
  • 全長:19.025メートル
  • 高さ:4.080メートル
  • 自重:84.50トン
  • 整備重量:115.00トン
  • 雪を飛ばす距離:横に30メートル位、上に20メートル位
  • 羽根の回転数:毎分70から80回転
  • 走行粁数:26,762キロメートル
  • 運転線区:函館、宗谷、留萌、札沼、富良野、石北、天北、名寄、深名の各線。

SL排雪列車「キマロキ編成」
D51形蒸気機関車

SL排雪列車「キマロキ編成」
D51形蒸気機関車(運転室内)
D51 398号機
  • 製造:昭和15年1月24日 日本車輌製作所
  • 配置
    • 昭和15年2月9日…岩見沢機関区
    • 昭和18年9月8日…追分機関区
    • 昭和22年10月1日…旭川機関区
    • 昭和44年10月4日…北見機関区
    • 昭和47年3月15日…名寄機関区
  • 退任:昭和48年9月10日 約34年間運転
  • 全長:19.730メートル
  • 高さ:3.980メートル
  • 自重:90.50トン
  • 整備重量:125.10トン
  • 動輪直径:1,400ミリメートル
  • 最大牽引力:1,200トン(1,500馬力)
  • 最高速度:85.00キロメートル
  • 走行粁数:2,372,301キロメートル
    • 地球を約60周、稚内から鹿児島間を約3,082キロメートルとして約385往復の距離を走行した

SL排雪列車「キマロキ編成」
車掌車 ヨ4456号機
車掌車 ヨ4456号機
  • 形式:ヨ 3500型
  • 製造:昭和29年 川崎車輌
  • 全長:7.830メートル
  • 高さ:3.735メートル
  • 自重:9.75トン
  • 展示:昭和63年6月16日
昭和51年に国鉄から「キマロキ」の貸与を受け展示したとき、車掌車はなかったのでこれを連結展示をし、完全な形にしたいと探していた。釧路にあった車掌車を購入して連結展示したもので「キマロキ」保存会の管理棟としても使用している。

SL排雪列車「キマロキ編成」
内部を見ることが出来ます。

旧名寄本線西名寄駅の実際使われていた駅名標

旧名寄本線天塩弥生駅の実際使われていた駅名標

勾配標識

キロポスト(距離標識)

137.3kmは、旧名寄本線の起点だった名寄駅から終点の遠軽駅までの距離である。

勾配標識

静態保存されているキマロキ編成の脇を宗谷本線のキハ40形気動車が通っていきました。

同じく、261系気動車の特急「サロベツ4号」が通っていきました。

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