PHASE-29「さだめの楔」

(まじめな感想)
 ちょっとしめっぽくなってしまいます。ニコルがアスランをかばって死んでしまった。ご冥福をお祈りします。もう、あのピアノを弾く人はいなくなってしまった・・・
一部で囁かれていた「ニコルが新OPに出ていないので、いずれは・・・」が現実となってしまいました。あと、トールがMA乗りに志願します。Vガンダムで言えばオデロさんみたいな役でしょうか。でも、オデロさん死んじゃったし、新OPにも出ていなかったので、もしかしたら・・・。アスランはニコルを失い、キラは仲間のトールを失って不倶戴天の敵になってしまう、ストーリー的には十分にあり得ることなので、とても怖い。
 この回のキーポイントは、ウズミ様の言った「憎しみの連鎖」。アークエンジェルを追いかけようとしたカガリにその「憎しみの連鎖」をとくウズミ様。これで、ウズミ様率いる「オーブ」の内情の一端がかいま見えます。カガリにはくれぐれも銃だけではない第三の道で平和をもたらして欲しいです。とても難しいことですが。
 これは私的に感じたキーワードですが、「戦場では死は敵味方に関わらず平等に訪れる」こと、そして、ある高名な政治家の一言が頭をよぎりました。「どんな戦争といえども、容易なものはない。一度戦争に身をゆだねた政治家は、制御しがたい戦いの奴隷となる。」。ここでは政治家とだけ言ってますが、軍人もこれに当てはまると思います。なかなか「憎しみの連鎖」を断ち切ることが出来ないから。同族を殺し合う人間のなんと悲しいさがなるかな。なまじ理性、感情を持ち合わせたが故に、神によって与えられた罰なのであろうか。

(お約束の腐女子的ツボ)
 艦内に2日間も待ちぼうけを食らわされていらいらしているイザークに、ディアッカが「のしちゃうなら手貸すよ」の一言。アスラン受けの乙女方にはさぞやうれしいセリフとなったことでしょう。あと、カガリの宝塚ちっくな正装服。そしてキラを抱きしめるシーン。そして、ここで見せたキラの涙、たぶん別れの涙でしょうか。純粋に萌えデス、とても絵になります。ただ、ウズミ様とキラ夫婦はハラハラドキドキの一瞬だったようです。まさしく「親の心、子知らず」でしょうか?



(2003.4.28記入)