PHASE-35「舞い降りる剣(つるぎ)」

 フラガ兄さんとキラたんの大活躍のお話ですね。とくにキラたんはタイミングよすぎとつっこみをいれたくなりましたが。
 アラスカ基地にザフトを誘い込んで、基地ごと爆破。多分そうだろうなとは感じていましたが、これって「Zガンダム」のジャブロー自爆を思い出してしまいました。ちなみにAA含む守備隊は捨て駒にされてしまいました。特にAAは、旧日本海軍戦艦大和(宇宙戦艦ヤマトにあらず)の最後を思い出されて仕方なかったですよ。とにかく悲壮感漂いました。
 今回の注目点は、「上官の命令には絶対服従の軍隊にあって、死ねと言われて死ねるのか」ということだろうと思いました。結論から言えば、これはいわゆる「統率の外道」といわれるものであって、外道ですから絶対あってはいけないことなのです。有名なのは、太平洋戦争の神風特攻の例などです。このことについて記述すれば博士論文なみのボリュームになりますので、避けます(というか難しいので逃げますが)。
 「サイクロプス」って、たぶんとても強い電磁波を発生するものではないんでしょうか。原理は電子レンジと同じです。加速した電子を分子にぶつけて振動させる、つまり水を例にすれば水分子が振動しますので、加熱状態になり温度が上がり沸騰する、電子機器は破壊される、金属は焼ける・・・結論はかなりむごいものです。核兵器をのぞけば、気化爆弾「通称ディジーカッター」並かそれ以上の破壊力が想定されます。しかし、あのシーンって、むごいですよね、ゴールデンでやっていいものかなと思いましたけど、クリーンな戦争などという虚偽を並べるよりはるかにましかもしれませんが。
 拉致されたフレイどうなることやら、やっぱり洗脳されて強化人間・・・というお約束なネタは無しと言うことで。あ、カテジナ化も勘弁。
 しかし、キラたんのフリーダムの攻撃は凄いですね。複数の標的を瞬時に攻撃する、実はアメリカ海軍と日本の海上自衛隊(あと、スペイン海軍も)に配備されている「イージス艦」にもそれと同じ機能があるんですが(以下略)。
 最後に、ラクスの処遇です。まさか歌で納得させる・・・それって「マク○ス」のミン○イ・・・。
 それにしても、ラクスがフリーダム紛失の件に絡んでいるという話をされたアスラン、かわいそうです。まさしくシェイクスピア作の「ジュリアス・シーザー」の名文句「ブルータス、お前もか」の心境でしょうか。

(萌えポイント)
 フリーダムに足を切られ、また足蹴にされるデュエルのイザーク。またやられてしまいましたね。でもそのおかげで彼はサイクロプスの餌食にならずにすんだ、とんだ命びろいしたということでよかったよかった。
アイキャッチがさりげなく、ラクスとアスランから、ラクスとキラに変わってましたよね。これって、またもやサン○イズの新手の「攪乱戦法」?。
 最大の萌えは、やっぱりキラたんの真っ赤なザフトパイロットスーツ。似合いすぎ。これもアスランの予備(お古)?
 最後に、ディアッカはいずこに(つぶやき)。

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(前の日記の修正と「統率の外道」について)

 まずは、前回の日記の間違い。
 「原理は電子レンジと同じです。加速した電子を分子にぶつけて振動させる、つまり水を例にすれば水分子が振動しますので、加熱状態になり温度が上がり沸騰する」の「加速した電子を分子にぶつけて振動させる」部分、これ間違いでした。正しくは、「電磁波を分子に振動させ、分子間の摩擦によって熱を発生させる」が正解でした。しっかりしろ工学部出(笑)。

 あと、「統率の外道」について。相方の関○にも話を聞いたんですが、そもそも統率とは、「多くの人をまとめて率いること」を意味し、軍隊においては、統率にあたっては指揮官は「有利な戦略的・戦術的条件を設定し、もって将兵の士気を鼓舞し、最小限の人的・物的被害にとどめること」が常道とされていたが、逆に「不利な戦略的・戦術的条件においても、将兵の士気を鼓舞させ、犠牲を強いて人的・物的被害を省みないこと」がいわゆる外道、人としてやってはいけないこと、であるといえます。太平洋戦争末期、すでに劣勢であった日本軍は、神風特別攻撃隊(いわゆる特攻、片道分の燃料を搭載し、爆弾を抱えた飛行機を敵艦に向けて体当たり攻撃させるという任務を課せられた。もちろん生存の見込みは無し)による戦闘を行った。ちなみに、この「統率の外道」とは、特攻の発案者である大西瀧治郎中将という人がそういったと言われています。
 しかし、「統率の外道」が最大に現れたのは、沖縄戦であったといえます。詳細は省きますが、沖縄は、すでに日本軍上層部から見放され、「本土決戦」の時間稼ぎを任務とした戦いでした。すなわち、沖縄に駐留する日本軍と沖縄県民は捨て駒とされ、一兵残らず圧倒的優勢であったアメリカ軍相手に戦えと命令されていたのです。結果として、戦闘員だけでなく多くの民間人が犠牲となりました。また日本海軍の象徴である戦艦大和も「水上特攻」し、壮絶な最期を遂げます。

 今回のアラスカ基地爆破の件が、なんだか重なって見えて仕方がありません。



(2003.6.8、9記入)