■焙煎■



 コーヒーは摘みたてそのままの状態(生豆)では強烈な酸味のため、とても飲めたものではありませんので、焙煎という作業が必要となります。焙煎とは、コーヒー豆を煎ることで、英語では「ロースト」といいます。この焙煎によって、酸味が、甘みに分解されていきます。当然、焙煎の具合によって、コーヒーの味が変わります。
 すなわち、焙煎が浅ければ、酸味が強く、逆に焙煎が深ければ、苦みが強くなり、酸味が分解されて甘みに変化します。

■焙煎方法
 焙煎方法には、現在大きく分けて「直火焙煎」と「熱風焙煎」の2種類に分けられます。


■焙煎の程度
 一般に、焙煎は以下に挙げた8種類に分けることができます。
名 称
 
解   説
酸味
苦味
ライトごく浅煎り極端な浅煎りで風味が一定しないのが難点で、ほとんど使用されていません。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 



 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

シナモン浅煎り一般にいう浅煎りのこと。酸味を好む方が飲む場合があります。
ミディアム中煎りの浅め標準的な焙煎。コーヒー豆そのものの風味を最大限に引き出す焙煎です。アメリカンタイプのコーヒーには、このローストを指定してください。主に英国、米国で好まれています。
ハイ中煎りのやや浅めミディアムよりやや強い焙煎で、ミディアムより強いコクを楽しみたい方に好まれています。
シティ中煎りの深めいわゆる中煎りで、別名ジャーマンローストとも呼ばれています。ほんの少しロースト香が強まり、コーヒーの甘味を感じることができます。酸味・苦味・甘味のバランスが良く日本人に好まれているようです。
フルシティやや深煎り豆の酸味が甘さに変化して、十分なコクを味わうことができます。
フレンチ深煎りいわゆる深煎り。スモーク臭と苦みが強く、アイスコーヒーやカフェオレに最適です。
イタリアンごく深煎りもっとも深い焙煎で、イタリア人が好むエスプレッソに使われます。


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