◆トパーズ(Topaz)(和名:黄玉)◆
11月の誕生石、蠍座、射手座、牡牛座の守護石
11月の誕生石で、宝石言葉は、希望、友情。語源は、ギリシア語「トパゾス」(探し求める)
またはサンスクリット語「トパス」(火)から(column参照)。
古代ローマでは、この暖かみを持った可憐な色合いを持ったトパーズを親しみを込めて「ポプラの木の涙」という名称で呼びました。
一般にトパーズというと、黄色というイメージがありますが、ピンクやオレンジ、淡緑、紫、透明など様々な色合いがあり、ブルーに至ってはアクアマリンの美しさを凌ぐものもあります。
トパーズの最高級と言えるのが、熟成されたシェリー酒の様な色合いを持ったもので、インペリアル(皇帝)と名付けられています。
産出国は、ブラジル、ロシア、パキスタン、メキシコ、スリランカ、ジンバブエ、ナミビア、ナイジェリアです。かつて日本でも産出したことがありましたが、残念なことに現在は枯渇してしてしまいました。また、全世界的にもトパーズは枯渇しつつある宝石であり、もっとも高価な宝石の一つとなっています。現在、店頭で出ているトパーズは、黄水晶(シトリン)や煙水晶や石英を人工的に黄色に染めた「トパーズ・クォーツ」です。
◎Colum◎
【トパーズの名前の由来】
トパーズの名前の由来は様々で、主に下記の二説があげられます。1は、昔から言い伝えられ、2は近代になってから言われ出しました。
1.紅海にあったトパーシオという島の名前から。この島の名前は、霧がかかって探しづらかったので、ギリシア語で探し求めるという「トパゾス」からきています。ちなみに、この時代にトパーズと呼ばれていたものは実はペリドットだったと現在では考えられています。
2.サンスクリット語の「トパス」(火)から。
【世界で一番美しいトパーズ】
世界で一番美しいと言われるトパーズは現在、ニューヨーク博物館に所蔵されているもので、、なんと1463カラットもあります。
【世界最大のトパーズ】
世界最大のトパーズは、アフリカのモザンビークで発見されたもので、なんと、2.5トンの重さがあった。ちなみに、アメリカのスミソニアン博物館には、22892.5カラット(4.58kg)のトパーズが所蔵されています。
【ポルトガル王国の王冠】
ポルトガル王国の王冠を飾るのは、1600カラット(320g)もある、無色透明の宝石。最初、ダイヤモンドと間違えられましたが、正体は無色のトパーズで、現在ブラガンザ・トパーズと呼ばれています。この無色のトパーズは、産出国ブラジルではポルトガル語で(涙の滴)「ピンガス・ダグア」と呼ばれ、重くきらきら輝くので、ちょっと見ただけではダイヤモンドと見分けがつかないことがよくあるといいます。
化学組成 | Al2SiO4(F,OH)2 |
硬度 | 8 |
比重 | 3.49〜3.60 |
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