犬吠森館(いぬほえもりやかた)は、岩手県紫波郡紫波町に所在した日本の城。 沿革は不明であるが、高水寺斯波氏の当主と推定される「志和孫三郎」の伯父である東民部なる者がこの地に居住していたとされる。 立地的には北上川を隔てて対岸(西岸)に斯波氏の居城である高水寺城があることから、支城的役割を果たしていたものと思われる。 (舘森神社) 坂上田村麻呂が斯波城の支城を当所に築き鎮守の神として鹿島香取の神を勧請し本神社の創祀とした。 万延元(1860)年九月七日再建の棟札に古舘大明神宝殿一宇成就とあって古来の口伝に斯波代京都の明輪観世音を奉崇し当所に勧請したもので千手観音と称されたり舘神とも呼ばれている。 (現地案内板より) |
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全景 |
犬吠森館跡には舘森神社が建っています。 |
北上川側である西側は河川による浸食のため垂直に近い急峻な地形となっています。 |
神社本殿 |
段築が確認出来ます。 |
こちらは空堀の跡。 |
急峻な西側とは対照的に、東側はなだらかな地形となっています。 |
西側は北上川を挟んで、高水寺城がすぐそこに見えます。 |