◆戦勝記念塔(Siegessäule) ◆

 戦勝記念塔は、ドイツ・ベルリンのティーアガルテンの中央部にそびえ立つ、高さ67メートルの石造の塔である。塔の頂上に金色の勝利の女神ヴィクトリアが立っている。

 デンマーク戦争での勝利を記念して1864年に建設が始められ、1872年に完成した。この間、普墺戦争(1866年)、普仏戦争(1870年~1871年)にも勝利し、これら戦勝をも顕彰する建造物となった。塔内部は頂上の展望台に通じる285段の螺旋階段が設けられている。当初、帝国議会(現:国会議事堂)前の広場に建てられていたが、ベルリンを世界首都に改造するヒトラーのゲルマニア計画の実施に先立ち、1939年に現在のティーアガルテンのグローサーシュテルンのロータリー中央に移設された。

 塔台座には、大勝利の模様を描いた銅版レリーフが4面はめ込まれている。これらのレリーフの内、普仏戦争とデンマーク戦争については、第二次世界大戦後、フランスへ持ち去られていたが、独仏融和を第一とするミッテラン政権時代に返還された。

 第二次世界大戦の際、ベルリンの市街戦で兵士たちがここに篭って戦った。広場の石には大きな焦げ跡が残り、塔自体にもあちこちに大小様々な銃撃や砲撃による弾痕がある。
Wikipediaより)

ティアーガルテン敷地内を歩くことしばし、ようやく目的地の戦勝記念塔が見えてきました。

戦勝記念塔に到着。

戦勝記念塔はロータリーに囲まれています。

戦勝記念塔に行くためにはこの地下連絡通路を通らなければ行けません。すでに足が悲鳴を上げていましたので階段の上り下りは苦痛でした。

ようやく塔の麓に到着。4面にレリーフがありましたが、疲労困憊で撮影する気力が無くてサボってしまいました。

塔には第二次世界大戦末期のベルリンの戦いの痕跡である砲弾跡があちこち残されています。

入場券(大人3ユーロ)を買って、まずは途中の中段に上がりました。

ここにも砲弾の跡が残されています。

天井画綺麗でした。

先ほどの中断からはてっぺんの展望台までは螺旋階段。ここまで来たらもうてっぺんまで登るしかないでしょうと覚悟を決めて登ることにしました。が、この螺旋階段、幅が狭くて、人のすれ違いがようやっとという状態で、万が一すれ違いの時に人にぶつかって足を踏み外すと下の人と将棋倒しの大惨事になりかねない。ああ恐ろしい。

この日はこの時期のベルリンにしては暑い日で、高所恐怖症からくる冷や汗と運動不足から来た汗でぐっしょりになりながら、てっぺんの展望台に到着。すで285段の階段で足腰が立たない状態に。でもとてもいい風景で無理して登って正解でした。
北西方面を撮影。眼下の道路はアルトナアー通り(Altonaer Straße)。

西方面を撮影。眼下の道路は6月17日通り(Straße des 17. Juni)。彼方にはSバーンのティアーガルテン駅の高架が見えます。

南方面を撮影。眼下の道路はホーフイェーガーアレー(Hofjägerallee)。

南東方面を撮影。眼下には先ほど歩いてきたティアーガルテン。左側にはポツダム広場(Potsdamer Platz)があり、ソニーストア・ベルリンの建物が見えます。

東方面を撮影。眼下の道路は6月17日通り(Straße des 17. Juni)。彼方にはベルリン電波塔と道路上には小さすぎて見えませんがブランデンブルク門が見えます。

望遠撮影。ベルリンのどこからでも見ることが出来るベルリン電波塔が見えます。

望遠撮影。ブランデンブルク門が見えます。手前の観覧車は何かの祭りをしていたみたいで、仮設の移動遊園地のもののようです。

北東方面を望遠撮影。ベルリン中央駅が見えます。

塔の下に降りたところです。なかなか見応えがある展望台からの風景でした。

金色に輝くヴィクトリア像。ちょうどあの下の展望台から眺めていたわけです。

戦勝記念塔付近にはいろんな銅像が建っています。
この像の方は存じませんでしたが、後で調べたらプロイセンの陸軍大臣を務めたアルブレヒト・フォン・ローン(Albrecht von Roon)の像でプロイセンの軍制改革に貢献した人物として、ドイツ建国の立役者としてモルトケやビスマルクと並び称される人物だそうです。モルトケやビスマルクに比べて地味な存在ですが、皇帝ヴィルヘルム1世は「ローンが剣を研いで準備し、モルトケがこの剣を振るい、ビスマルクは外交で他国の干渉を防いでプロイセンを今日の勝利に導いた」と語ったといいます。

モルトケ(Helmut Graf von Moltke)像。ドイツ建国時の名参謀総長として有名です。

ビスマルク(Otto von Bismarck)像。ドイツ建国の立役者で、鉄血宰相(Eiserne Kanzler)の異名を持ちます。

よく見ると、ここにも砲弾跡が見られます。

登るのは大変でしたが、眺望が素晴らしかったです。

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