◆ソビエト連邦戦没者顕彰碑(Sowjetisches Ehrenmal Treptow)◆

 10万m2もの広大な敷地をもつ市民の憩いの場であるトレプトウ公園(Treptower Park)敷地内に戦勝4周年の1949年5月8日に落成した慰霊碑。ソ連国外では最大規模の慰霊碑で、ソ連の戦没兵士記念碑やモニュメント群が建てられた。
 入口にある左右対をなす赤い大理石の塔と跪く護衛兵の像がある。なお、この大理石は総統官邸のものを流用したもの。
 この塔をくぐると、左右対称の庭園があり、左右にはソ連が「大祖国戦争」と呼ぶいろいろな場面をあらわす大理石のレリーフが建てられている。
 一番奥には剣を持った巨大な兵士が左手に「新生ドイツ」を象徴する少女を抱いて、鉤十字を踏みつける銅像が立っている。

最寄りのトレプトウ公園駅

この公園は憩いの場となっています。

遊覧船の船着き場。シュプレー川を遊覧することが出来ます。

顕彰碑は道路を隔てて南東側にあります。

凱旋門風の入口が見えてきました。

君たちの偉大なる英雄的行為は永遠である。
君たちの栄誉は何世紀にもわたって残るであろう。
祖国は絶えず追憶の中に保ち続けるだろう。

案内板(1)
第二次世界大戦でソ連は2,000万人以上の兵士や一般人が戦死したと言われ、第二次世界大戦終盤のベルリンの戦いだけでおおよそ22,000人以上のソ連軍兵士が戦死しました。

案内板(2)

案内板(3)

案内板(4)

顕彰碑に向かって祈りを捧げる女性像。

顕彰碑と像が見えてきました。

赤い大理石の塔と跪く護衛兵の像。この赤い大理石は総統大本営で使われていたものを流用したもの。

左右で一対になっています。

ロシア語。さっぱりわかりません。

跪く護衛兵の像。

碑文には「永遠の栄誉 ソビエト軍兵士諸君、彼らは、ファシストの隷属状態の人々の解放のための戦いで自らの生命を犠牲にした。」とあります。
おそらく、もう一対のロシア語で刻まれた碑文にも同じような意味があるのだと思います。

手入れの行き届いた左右対称のの庭園。

「祖国は、彼ら英雄を忘れない」と刻まれています。

庭園の左右にはソ連で「大祖国戦争」と呼ぶ戦いの場面が刻まれた大量の大理石レリーフがあります。

レリーフの側面にはスターリンの言葉が刻まれています。
「永遠の名誉 英雄たち、彼らは我ら祖国の自由と自主のための戦いの中で戦死した。」

中央にはひときわ大きい像があります。

剣を持った巨大な兵士が左手に「新生ドイツ」を象徴する少女を抱いて、鉤十字を踏みつけています。

塔内部(1)
手向けの花が置いてありました。

塔内部(2)

塔周辺

塔から庭園を眺める。

塔裏側(1)

塔裏側(2)

塔裏側(3)

敷地境界には赤い星をあしらった柵が設置されていました。

顕彰碑に隣接するカルプフェン池(Karpfenteich)

TOP旅の記録ドイツ(ベルリン・ドレスデン)旅行記>ソビエト連邦戦没者顕彰碑(Sowjetisches Ehrenmal Treptow)