◆東日本大震災の鉄道被害について(その4)(岩手県・宮城県)◆

◆2013年9月7日(土)撮影
 今回はJR気仙沼線各駅お遍路が目的で、9月7日は一般道で岩手県陸前高田市に至り、気仙沼線と併走する国道45線を南下して宮城県気仙沼市を経て最終的にはのの岳駅まで到着しましたが、ここで時間切れとなったので、その後宮城県登米市を経由して高速道路をつかって盛岡市に戻るという行程でした。
  震災からだいたい2年半が経ちましたが、復興はまだまだこれからのようです。
JR大船渡線竹駒駅
訪問時にはBRT駅に整備されていました。

訪問時にはBRT駅に整備されていました。

左写真とほぼ同じ方向で撮影。
(2012年3月20日撮影)

ホーム跡。訪問時にはBRT用の専用道路と待合所が整備されていました

左写真とほぼ同じ方向で撮影。
(2012年3月20日撮影)
JR大船渡線陸前高田駅
訪問時はBRT駅として高台に移転していました。

BRT駅舎

BRT駅の隣には同じく移転した陸前高田市役所があります。

復元された「奇跡の一本松」
JR大船渡線・気仙沼線気仙沼駅
新しくBRTの駅が新設されていました。

駅舎(待合所)
バス停はこの気仙沼市観光案内所側に設置されていますが、後ろ向かいの鉄道駅の駅舎でBRTの切符を購入できます。

BRT用のバスが停車していました。

BRT切符を購入
JR大船渡線鹿折唐桑駅

駅前の道路の真ん前に打ち上げられていた大型漁船もそのままです。
JR気仙沼線南気仙沼駅
津波と火災で甚大な被害を受けました。BRTの駅は少し離れた市立病院付近に移動して仮復旧しています。

駅舎跡

ホーム跡。上り(前谷地方面)。
JR気仙沼線松岩駅
津波により壊滅状態となりました。

ホーム跡。上り(前谷地方面)。

ホーム跡。下り(気仙沼方面)。
JR気仙沼線陸前階上駅
高台にあったので津波による被害はありません。現在はBRTで仮復旧。

駅舎(待合所)

上り(前谷地方面)に鉄道駅のホームがそのまま残っています。

上り(前谷地方面)
奥に見えるのが、鉄道駅時代の連絡橋とホーム。
線路を撤去して専用道路にしているのがよくわかります。

下り(気仙沼方面)
JR気仙沼線大谷海岸駅
東日本大震災で発生した津波により道の駅に併設された駅舎は一部損傷。線路は津波に流されました。近くの砂浜が地盤沈下を起こして海が直近にまで近づき、危険になったことから同じ場所で営業再開するのは難しいと見られています。

かつての駅舎は道の駅大谷海岸が併設されていましたが、津波で損壊したため取り壊され、同じ場所に仮店舗が建てられました。

ホーム跡。上り(前谷地方面)。

ホーム跡。下り(気仙沼方面)。
JR気仙沼線本吉駅
当駅は高台にあるため津波は来ず、大きな被害はなかったが、前後の区間は甚大な被害を受けて運休のため営業休止。

右が鉄道の駅舎(待合所)。左が新設されたBRTの駅舎。

上り(前谷地方面)

下り(気仙沼方面)
この先の路盤は線路が撤去され、BRT専用道化されています。
JR気仙沼線陸前小泉駅
津波により壊滅状態。

駅舎(待合所)
この駅は高い築堤上にありますので、それを乗り越えて津波が到達したということになります。
ちなみに地震によって5m以上も地盤沈下し、周辺には海水が流れ込んでいるところもありました。

駅の下り方向(気仙沼方面)にある寸断された高架橋。この地点は低地で海岸に近いために津波により甚大な被害を被りました。

ホーム跡。上り(前谷地方面)。
写真左は地盤沈下して流入した海水。

ホーム跡。下り(気仙沼方面)。
JR気仙沼線蔵内駅
訪問時は、バス専用道の延伸に伴い、BRT用の駅舎を旧駅舎のあった場所に整備し駅が移設されていました。

駅舎(待合所)
BRT駅用として新しく整備されました。

上り(前谷地方面)

下り(気仙沼方面)

BRTにより専用道化された区間では、鉄道トンネルからバスが出ているという珍しい光景を見ることができます。
JR気仙沼線歌津駅
東北地方太平洋沖地震によって発生した津波により流失。

駅舎。一見すると被害がないように見えますが・・・

上り(前谷地方面)
線路は撤去され、右側の路肩が崩れていました。

下り(気仙沼方面)

上り(前谷地方面)をよく見るとホームが傾いていますが、津波によるものと思われます。
JR気仙沼線清水浜駅
東日本大震災により営業休止。

駅舎。駅の周辺は津波により壊滅的な被害を被りましたが、駅施設は一見すると被害を受けているようには見えませんでした。

しかし、階段の鉄製の手すりが曲がっていて、津波の威力を見せつけられました。

上り(前谷地方面)

下り(気仙沼方面)

津波で流された看板がそのままとなっていました。

この駅は高い築堤上にありますが、ここにまで津波が到達したようで、高架橋が流されたままでした。
JR気仙沼線志津川駅
東日本大震災により被災。津波によりホームのみを残し駅舎・旅客上屋は流失し地上約10メートルの高さのホームには養殖カキが散乱した。

駅舎(待合所)
手前にあった駅舎は津波によって流されました。

津波は駅ホームにまで押し寄せ、手すりを曲げてしまいました。

上り(前谷地方面)

下り(気仙沼方面)

駅ホームから、近くにある南三陸町防災対策庁舎が見えました。津波で壊滅的な被害を被った南三陸町の中心で、ここで多くの人が犠牲になりました。

せっかくでしたので、南三陸町防災対策庁舎を訪れました。現在は献花台が設けられ、たくさんの人が訪れていました。
JR気仙沼線陸前戸倉駅
かつての鉄道駅は高台にありましたが、高台ごと流出してしまい、当時の面影は残されていません。
現在は同じ場所にBRT駅が整備されていました。

駅舎(待合所)

上り(前谷地方面)

下り(気仙沼方面)

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