◆JR埼京線(埼玉県・東京都)◆

◆2011年7月9日(土)撮影
(概要)
 埼京線(さいきょうせん)は、東京都品川区の大崎駅から埼玉県さいたま市大宮区の大宮駅を結ぶ、東日本旅客鉄道(JR東日本)が運行する運転系統の通称である。大崎駅〜池袋駅間は山手線の一部、池袋駅〜赤羽駅間は赤羽線の全区間、赤羽駅 〜大宮駅間は東北本線の一部である。

(歴史)
大崎〜赤羽間
この区間の歴史は古く、明治時代まで遡る。現在の東北本線(当時は日本鉄道)と東海道本線(当時は官設鉄道)の終点は、それぞれ上野と新橋であり接続がなかったため、その不便さを解消するために東北本線赤羽〜東海道本線品川までの路線が作られることになり、1885(明治18)年に日本鉄道品川線として開業した。その後国有化を経て山手線が開業すると、大崎〜池袋間が山手線の一部ととなり、残る池袋〜赤羽間は盲腸線ともいえる支線扱いとなり、1872(昭和47)年に正式に赤羽線となった。

大宮〜赤羽間
この区間は比較的新しい路線である。昭和40年代に東北新幹線が建設されることになったものの、騒音問題を危惧した住民から反対の声が上がり、その住民に対する妥協案として通勤路線(通勤新線)を作ることになった。
また、大宮〜東京の路線であった東北本線の混雑が深刻化し、その混雑を緩和するため、東北本線に乗り入れていた高崎線の都心乗り入れの別ルートを造るという計画と連動していた。ちなみにこの区間は正式には東北本線支線である。

1985(昭和60)年9月30日に大宮〜池袋間が埼京線として開業し、その後山手貨物線を使用し1986(昭和61)年3月に新宿延伸、1996(平成8)年3月に恵比寿延伸、2002(平成14)年12月には大崎延伸し、東京臨海高速鉄道りんかい線(大崎〜新木場)との相互直通運転を開始。
駅名 駅間
営業
キロ
累計営業
キロ
所在地 開業日
(漢字表記) (よみ) 大崎
から
大崎駅 おおさき 0.0 品川から
2.0
0.0

品川区 1901(明治34)年2月25日
恵比寿駅 えびす 3.6 5.6 3.6 渋谷区 1901(明治34)年2月25日
渋谷駅 しぶや 1.6 7.2 5.2 1885(明治18)年3月1日
新宿駅 しんじゅく 3.4 10.6 8.6 新宿区 1885(明治18)年3月1日
池袋駅 いけぶくろ 4.8 15.4 13.4 豊島区 1903(明治36)年4月1日
池袋から
0.0
板橋駅 いたばし 1.8 1.8 15.2 板橋区 1885(明治18)年3月1日
十条駅 じゅうじょう 1.7 3.5 16.9 北区 1910(明治43)年11月1日
赤羽駅 あかばね 2.0 5.5 18.9 1885(明治18)年3月1日
赤羽から
0.0
北赤羽駅 きたあかばね 1.5 1.5 20.4 1985(昭和60)年9月30日
浮間舟渡駅 うきまふなど 1.6 3.1 22.0 1985(昭和60)年9月30日
戸田公園駅 とだこうえん 2.4 5.5 24.4

戸田市 1985(昭和60)年9月30日
戸田駅 とだ 1.3 6.8 25.7 1985(昭和60)年9月30日
北戸田駅 きたとだ 1.4 8.2 27.1 1985(昭和60)年9月30日
武蔵浦和駅 むさしうらわ 2.4 10.6 29.5




1985(昭和60)年9月30日
中浦和駅 なかうらわ 1.2 11.8 30.7 1985(昭和60)年9月30日
南与野駅 みなみよの 1.7 13.5 32.4

1985(昭和60)年9月30日
与野本町駅 よのほんまち 1.6 15.1 34.0 1985(昭和60)年9月30日
北与野駅 きたよの 1.1 16.2 35.1 1985(昭和60)年9月30日
大宮駅 おおみや 1.8 18.0 36.9

1885(明治18)年3月16日


年表
1985(昭和60)年9月30日 東北本線支線(通勤新線)赤羽駅〜武蔵浦和駅〜大宮駅間 (18.0km) が新規開業。赤羽線と合わせて池袋駅〜大宮駅間が埼京線として運行開始、同時に川越線川越駅までの直通運転開始。当時は全電車に103系(山手線と同色)が使用されていた。
1986(昭和61)年3月3日 山手貨物線に乗り入れ、新宿駅へ延伸開業。
1987(昭和62)年4月1日 国鉄分割民営化により東日本旅客鉄道(JR東日本)に継承。
1989(平成元)年7月1日 205系を投入。
1990(平成2)年12月1日 103系の運用を終了し、全電車が205系での運行に。
1996(平成8)年3月16日 恵比寿駅へ延伸開業。渋谷駅と恵比寿駅にホーム新設。ただし、恵比寿駅には折り返し設備がなく、折り返しのために車両はいったん大崎駅構内の引き上げ線まで回送していた。当時大崎駅には埼京線ホームはなかった。
2001(平成13)年7月2日 新宿発深夜23時以降の下り電車に女性専用車両が設定される。通勤型電車への女性専用車両の導入はJRの路線で初めて。
2001(平成13)年8月6日 6扉車(サハ204-902)を試験的に連結開始(205系ハエ第8編成の2号車)。
2002(平成14)年12月1日 大崎駅へ延伸。同時に東京臨海高速鉄道りんかい線との相互直通運転を開始。
2005(平成17)年4月4日 女性専用車両を朝のラッシュ時にも設定。朝のラッシュ時の女性専用車両の運行はJR東日本では初めてとなった。
2005(平成17)年7月31日 埼京線内全駅に東京圏輸送管理システム (ATOS) が導入される。
2005(平成17)年10月2日 大宮駅(埼京線ホーム)〜大崎駅〜新木場駅〜南船橋駅〜大宮駅(高崎・宇都宮線ホーム)の経路で団体臨時列車「埼京線開業20周年記念号」がハエ32編成で運転される。
2006(平成18)年3月20日 女性専用車両をりんかい線からの直通下り電車にも設定。
2009(平成21)年12月28日 205系1編成の1号車に防犯カメラを設置。
2011(平成23)年3月14日 東京電力が計画停電を実施。これに伴い、川越線・りんかい線との直通運転を終日中止。
2013(平成25)年度 E233系の導入を予定。
wikipediaより参照

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