◆仙台空港鉄道仙台空港線(宮城県)◆

◆2013年11月22日(金)撮影
(概要)
 仙台空港線(せんだいくうこうせん)は、宮城県名取市の名取駅から同市の仙台空港駅までを結ぶ7.1kmの鉄道路線である。第三セクターの仙台空港鉄道 (SAT) が運営している。

(歴史)
 仙台空港線の構想は、仙台空港と仙台市都心部をつなぐ軌道系交通機関として1984年(昭和59年)3月に仙台地方陸上交通審議会が可能性検討の答申をしたことに始まる。日本政府が1991(平成3)年11月に仙台空港の滑走路を大型ジェット機対応の3,000mに拡張することを決定したのに合わせ、12月に空港アクセス鉄道整備検討委員会が宮城県を中心に設置され、仙台市営地下鉄南北線(当時の名称)の延伸、モノレール・新交通システムの新設、JR線分岐などの案が比較検討された結果、1992(平成4)年8月にJR線分岐案に決定した。しかし、運営母体をJR東日本へ打診したものの、採算面から拒絶され、新たに第三セクターを設置することに決定。2000(平成12)年4月に仙台空港鉄道株式会社が設立され、6月に第一種鉄道事業の認可を取得した。
 仙台空港線の建設は2002(平成14)年12月5日に着工された。建設費は349億円(総事業費は416億円)である。建設と同時にJR東日本では仙台駅の改良や仙台空港線へ相互に乗り入れるための新形式の車両(E721系電車500番台)の製造を進め、仙台空港鉄道も同形の車両(SAT721系電車)を用意するなど、開業へ向けて準備が進められた。
 2007(平成19)年3月18日、JRの春のダイヤ改正に合わせて予定通り開業。この1日で約2万人が仙台空港線を利用した(仙台空港駅・美田園駅・杜せきのした駅の自動改札利用の乗降人数の合計。有人改札利用者含まず)。
Wikipediaより一部抜粋)
東北本線(左)と仙台空港線(右の高架線)との分岐点。(名取駅ホームより撮影)
(2011年11月26日(土)撮影)


上の写真を名取駅に南接する塩手街道踏切より撮影。中央が仙台空港鉄道仙台空港線で、左右が東北本線の線路。
(2020年10月4日(日)撮影)


仙台駅にある仙台空港線乗り場(3番線)と車止め。
(2018年6月16日(土)撮影)
駅名 駅間
営業
キロ
累計
営業
キロ
所在地 開業日
(漢字表記) (よみ)
名取駅なとり - 0.0

名取市 1888(明治21)年10月11日
※東北本線の駅として
杜せきのした駅もりせきのした 1.8 1.8 2007(平成19)年3月18日
美田園駅みたぞの 2.0 3.8 2007(平成19)年3月18日
仙台空港駅せんだいくうこう 3.3 7.1 2007(平成19)年3月18日

年表
2000(平成12)年4月7日 仙台空港鉄道株式会社を設立。
2000(平成12)年6月 第一種鉄道事業の許可を取得。
2002(平成14)年12月 仙台空港線の起工式を国土交通省と共催。
2005(平成17)年3月10日 同社のシンボルマークを一般公募により決定。
2005(平成17)年8月 仙台空港線の正式駅名(杜せきのした駅、美田園駅、仙台空港駅)決定。
2006(平成18)年11月 本社を仙台市青葉区本町から名取市杜せきのしたへ移転。
2007(平成19)年3月18日 仙台空港線 名取〜仙台空港間が開業。
2007(平成19)年4月30日 山形〜仙台空港間に臨時列車運転(5月4日・5日・9日にも運転)。
2009(平成21)年8月 宮城県が主導して「仙台空港鉄道株式会社改革支援プラン」を策定。
2010(平成22)年2月28日 前日に発生したチリ地震に伴って大津波警報が発令され、運行以来初の津波への対処がなされた。列車は区間運休を含め47本が運休となり、名取および美田園と仙台空港間で代行バスを運行した。
2010(平成22)年5月 宮城県が主導して「仙台空港鉄道株式会社改革支援プラン〜行動計画〜」を策定。
2011(平成23)年3月11日 東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)に伴う津波により、仙台空港駅1階の運輸管理所にあった機械類が浸水して使用不能になり、美田園〜仙台空港間において仙台空港の滑走路の下を通るトンネル(全長588m)が水没したため、仙台空港線全線で運行停止。
2011(平成23)年3月28日 国土交通省東北地方整備局が、水没したトンネルから排水を開始。
2011(平成23)年4月2日 名取〜仙台空港間に列車代行バスを運行開始。
2011(平成23)年4月13日 仙台空港発着の国内線が1日6往復で運航再開。
2011(平成23)年4月20日 美田園駅に運行管理設備を仮設し、7月末を目途に名取〜美田園間の使用を再開して仙台〜美田園間で仙台空港アクセス線の運行を開始し、9月末までに美田園〜仙台空港間の使用再開によって全線での運行再開を予定していると宮城県が発表した。
2011(平成23)年4月21日 仙台〜仙台空港間の空港臨時連絡バスを社団法人宮城県バス協会が運行開始。
2011(平成23)年7月23日 仙台〜美田園間で運転再開。列車代行バスの運転区間を美田園〜仙台空港間に変更。
2011(平成23)年10月1日 全線で運転再開。列車代行バスおよび仙台駅東口〜仙台空港間のシャトルバスの運行は前日までで終了。
Wikipediaより参照
TOP旅の記録路線各駅巡礼写真のページ>仙台空港鉄道仙台空港線(宮城県)