JR信越本線
関山駅のスイッチバック遺構

◆2014年5月5日(月)撮影
開業:1886(明治19)年8月15日

所在地:新潟県妙高市大字関山
駅名由来

その他

※参考、引用サイト:Wikipedia
 この付近は最大で25パーミルという急峻区間で、牽引力の弱い蒸気機関車にとっては難所であったため、この関山駅と二本木駅をスイッチバックにして乗り切ろうとしました。しかし、全旅客列車の電車化に伴う牽引力の強化によりスイッチバックは不要となり、1985(昭和60)年10月に廃止され、同時に駅舎が現在地へ移転されました。なお、二本木駅のスイッチバックは、隣接する日本曹達二本木工場の貨物駅の役割もあり、簡単に駅舎を移転させることが出来ないため、そのままにされて現在に至ります。
 関山駅のかつてのスイッチバックは引き込み線として一部残されており、年に数回出動する「特殊排雪列車」の出入りのために使われているらしいです。ちなみにこの付近は世界でも有数の豪雪地帯であり、通常の除雪車では対応できずにこのような「特殊排雪列車」が使われます。なお、この列車は全国的にもここだけ出しか見ることの出来ないという貴重なものなので、一部の鉄道マニアの注目を集める場所でもあります。

駅名標

現在の駅舎。1985(昭和60)年10月のスイッチバック廃止に伴ってこの地に移転。

左にカーブしている線路はかつてのスイッチバック時代の関山駅へと続いています。

かつての駅へ向かいます。駅前には「旧関山駅」のバス停が建っていますので、これが目印です。

かつての駅舎があった場所です。現在は空き地と住宅地になっています。

本線方向。駅のホームは長大編成列車にも対応できるようにしているため、結構長かったです。

終点方向

ホームにある駅名標。経年による風化によってかろうじて「せきやま」の時を見ることが出来ます。

こちらはかつての駅舎側ホームにある駅名標。同じく風化によって文字の判別が難しくなっています。

本線方向。左にある車庫はおそらく除雪車が収納されていたものと思われます。この地は世界有数の豪雪地帯であるので、除雪車が必須となります。ただ、現在もあるかどうかは確認できませんでした。

本線方向を望遠撮影。中央奥の白い建物が現在の駅舎。

今度はスイッチバックの終点を目指してみます。

傍らにおそらく木製のキロポストがありました。調べてみると関山駅は、篠ノ井を起点として53.0km地点にありましたので、「53」の表示があったはずです。

ここで「仮車止」の標識。

車両止めを撮影。

終点を望遠撮影。先ほどの「仮車止」の先にも路線跡は若干続きますが、遠方に見える横切る道路のガードレールで終わりのようです。かつての空中写真を見てもこの地点が終点でした。

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