東北鉄道鉱業線と現在の路線の概略図 |
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国土地理院発行地形図(1/50,000(一戸)(H16)+1/50,000(葛巻)(H17))を引用 |
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@小鳥谷駅「姉帯踏切」 | |
小鳥谷駅の青森寄りにある「姉帯踏切」 |
奥に見えるのは起点となる予定だった小鳥谷駅の跨線橋。痕跡は残っていません。もし路線が出来ていたら、写真左側へカーブするよう延びていたものと思われます。 |
「小鳥谷葛巻間実測平面図 第一巻」。線路の敷設をどのように行う予定だったのかがわかる貴重な資料。 下にあるのが小鳥谷駅。緩やかなカーブを描いて右方向へ線路が続いているのが見えます。 |
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A県道薬師橋付近の橋台跡(第四馬渕川橋梁) | |
この未成線唯一のはっきりとした遺構である橋台跡。 |
並行してかけられている道路橋には「薬師橋」との銘がありました。ちなみに「昭和三十八年三月竣工」の銘があり、この未成線とは一切関係がないです。 |
築堤が若干残されています。 |
ここからは作業用道路にするために切り崩されていました。 |
路線跡。今でも鉄道が走っても不思議ではない雰囲気がありました。 |
まもなく路線跡は県道に合流。 |
この実測図ではこの橋台跡は、「第四馬渕川橋梁」と記されていますが、図面上では薬師橋の上に位置し、現在の橋台跡は反対側の下にあって異なります。この橋台跡は先代の「薬師橋」の跡のようにも見えますが、詳細は不明です。 ちなみに中央にある文教施設は「旧姉帯小学校」で2000年に廃校となっていますが現在も同じ位置にあります。 |
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国土地理院発行地形図(1/50,000(葛巻)(H17))を引用 |
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B岩上隧道 ちょうど県道のある所から川を隔てて反対側に位置しているのですが、そこまでの移動は林道がありますので比較的容易です。 |
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現場は県道からこの林道に入って、この分岐を右へと歩道路を降りていきます。軽自動車程度でしたら乗り入れが可能のようですが、路肩が崩れる危険性がありましたので、大事を取ってここからは徒歩で接近を試みました。 |
道路を下ると廃集落が広がっていました。往時には数世帯が生活していたようです。例の隧道は上流側にあります。 |
この隧道は廃集落の一段高いところにあります。見るからに人力で掘った素堀の隧道です。 |
かつては近道として人の行き来ができたそうですが、現在はこの葛巻側は半ば埋もれ、小鳥谷側は確認できませんでしたので完全に口が埋められたものと思われます。 |
C国境峠 | |
国土地理院発行地形図(1/50,000(門)(H15))を引用 |
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岩泉町と雫石町の境に位置する国境峠。この未成線の最大の難所だったところです。 |
この地点で標高650mです。おそらく未成線はトンネルで峠越えを回避する予定たっだと思われます。 |
D国境峠岩泉町側にある遺構 | |
国境峠を越えて岩泉町側に少し進むと右手に鳥居が見えます。 |
近づいてみると、鳥居の前に不自然な平らな部分がありますが、これが路線の跡と言われています。 |
例の神社の所から国境峠方向に進むと国道340号線に沿って(白いガードレールが国道)林道が続いていますが、もしかしたら路線跡なのかもしれません。 |
さらに進むと、林道は左にそれ、空き地となっていきます。 この付近はなだらかな上り坂で、なるべく高度をかせいだところで必要最低限のトンネルを造って国境峠を越えようとしたものと思います。 (注)この部分は林道が何本かあるため、どれが未成線跡なのかが明確ではありませんので、あくまでも候補の一つです。 |