◆陸上自衛隊岩手駐屯地創立記念行事◆
(2011年9月18日(日)撮影)

陸上自衛隊岩手駐屯地の創立記念行事に行ってきました。毎年6月に開催されている行事で、今年は東日本大震災の影響で開催自体が危ぶまれましたが、9月にようやく開催にこぎ着けたとのことでした。
現役車両展示
74式戦車
74式戦車は、61式戦車に代わる陸上自衛隊の第2世代型国産主力戦車である。
1975年(昭和50)年から1989(平成元)年までに873両が配備され、現在は90式戦車の登場により旧式化し、年間40両程度の割合で退役しているが、90式戦車の配備数はまだまだ少なく、現在でも400両弱が配備されている。そのため現在でも数の上では主力の座にある。

砲塔正面に装備された12.7mm重機関銃。対空にも使えます。
88式地対艦誘導弾(SSM-1)
1988(昭和63)年より配備が始まった地対空ミサイル。
どうやら青森県の八戸駐屯地からの借り物のようです。
155mmりゅう弾砲 FH70
下記の観閲行進や訓練展示にも登場する現在の主力砲で、1983(昭和58)年より配備が開始された現役。
観閲行進

観閲行進前の観閲式

観閲官。特科連隊長兼岩手駐屯地司令(一等陸佐)だったかな。

81式短距離地対空誘導弾(C)(通称:短SAM改)発射装置搭載車両

81式短距離地対空誘導弾(C)(通称:短SAM改)発射装置搭載車両

1 1/2tトラック(73式中型トラック)に積載された79式対空レーダ装置JTPS-P9
現在は後継となる低空レーダ装置JTPS-P18に置き換わりつつあるようです。

こちらは低空レーダ装置JTPS-P18で、左のJTPS-P9の後継機。

93式近距離地対空誘導弾(通称SAM-3)。
1993(平成5)年に制式採用、1994(平成6)年から実戦配備。

93式近距離地対空誘導弾(通称SAM-3)。

78式戦車回収車。74式戦車の車体を流用したものです。

155mmりゅう弾砲(FH70)

82式指揮通信車
訓練展示
74式戦車による敵守備陣地攻略。支援のために155mmりゅう弾砲による支援砲撃やレンジャー部隊などが登場します。

OH-6Jによる守備陣地偵察

レンジャー部隊による敵前降下(1)

レンジャー部隊による敵前降下(2)

155mmりゅう弾砲による守備側陣への支援砲撃。

守備陣地を守る74式戦車

守備陣地より砲撃開始。

陣地攻略部隊の74式戦車

74式戦車の発砲。右の煙が発砲時に発生する火球
以下、退役車両の展示
61式戦車
アメリカ軍貸与の旧式戦車に代わり、1961年に正式採用された、戦後初の陸上自衛隊の第1世代型国産主力戦車である。
戦後初の国産戦車ということもあり、操作性や居住性などいろいろ改善を要する発展途上の戦車といえる。生産台数は560両で、74式戦車の配備開始後もしばらくは実戦配備され、2000年までにはすべて退役となった。

60式自走106mm無反動砲。1960(昭和35)年から1979(昭和54)年までに253両が生産され、2008(平成20)年に全車が退役。

35mm2連装高射機関砲L-90。1969(昭和44)年から1981(昭和56)年まで生産され、2009年に退役。

155mm加農砲M2。もともとはアメリカ軍より供与されたM59 155mmカノン砲で第二次世界大戦や朝鮮戦争で活躍した。1996(平成8)年に退役。

T-6練習機。アメリカのノースアメリカン社製で、約40カ国で使用された練習機。日本ではアメリカ軍の供与のもと保安隊時代より使用され、1964(昭和39)年に練習機としての運用が終了された。
米軍供与品105mm榴弾砲M2A1
アメリカ軍では太平洋戦争や朝鮮戦争で使用され、ベトナム戦争時に退役。
陸上自衛隊では、378門が米軍供与、22門が国産の計400門が配備され、1998(平成20)年まで使用された。その後も少数が礼砲用として補給処に保管されている。
米軍供与品155mm榴弾砲M1(?)
アメリカ軍では太平洋戦争、朝鮮戦争やベトナム戦争時に使用。
陸上自衛隊では、220門が供与、17門が国産で、計237門が配備された。155mmりゅう弾砲FH70の本格配備により2000年頃までにすべて退役。
その他

展示写真。実弾演習の時のもの、やはり迫力が違います。

駐屯地内にあった史料館も見てきました。主に旧日本軍関係の展示です。
この写真は展示品の一部で、奥の方にあるのが戊辰戦争で使用された銃で、手前にあるのが日清戦争や日露戦争で使用された村田銃。
写真にはありませんが、旧ソ連の対戦車銃も展示されていました。

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