飯坂温泉 飯坂温泉(いいざかおんせん)は、福島県福島市(旧国:陸奥国、明治以降は岩代国)飯坂町にある温泉。 宮城県の鳴子温泉、秋保温泉とともに奥州三名湯に数えられた。 飯坂温泉は奥羽地方有数の古湯であり、古くは「鯖湖の湯」と呼ばれた。伝説によると、日本武尊の東征にまで遡るといわれ、この地で湯治したといういわれが残る。また、西行法師もこの湯を訪れ、ここで「あかずして 別れし人のすむ里は 左波子(さばこ)の見ゆる 山の彼方か」と読み、そこから「鯖湖の湯」という名が定着した。源泉は至る所に点在し、農民、庶民などに重宝されていた。 世に遍く知れ渡るようになったのは、江戸時代中期の享保年間の頃からで、各街道が整備されたことにより、周辺の庶民に加え、多くの旅人も訪れるようになった。松尾芭蕉の『奥の細道』にも飯塚(芭蕉は同書において飯坂のことを飯塚と記している)のことが紀行文に記されており、知名度を浸透させた。尚、飯坂という地名はこの辺りが飯坂村と呼ばれたことに因み、伊達家の分家でが飯坂姓を名乗り、一帯を開墾したことに因む。これがいつしか飯坂村の温泉、すなわち飯坂温泉と呼ばれるようになった。 |
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摺上(すりかみ)川に架かる十綱(とつな)橋 |
十綱橋 |
十綱橋近くにある芭蕉像。飯坂温泉は俳人松尾芭蕉が訪れた場所として知られる。 |
飯坂温泉発祥の地の碑 |
飯坂温泉で一番古い「鯖湖湯(さばこのゆ)」。 |
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旧堀切邸 旧堀切邸は、1578年に現在の福井県から飯坂町に移り住んだとされ、江戸時代から豪農・豪商として栄え、明治時代以降には日本の近代政治にも人材を輩出しその名を残す堀切家の旧家を補修、復原、一部新築により整備し、2010(平成22)年5月から一般公開が開始されました。 敷地面積は、約4,000u(約1,230坪)あります。現在の主屋は1880(明治13)年に火災にあい、その翌年に近代和風住宅に再建されました。しかし、それ以前には現在の約2倍以上の面積があったと伝えられています。 この近代和風住宅の「主屋」を始め、1775(安永4)年建築の県内で現存する最大で最古の土蔵「十間蔵」など歴史的価値の高い建物が現存します。 |
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旧堀切邸の配置図 |
主屋の配置図 |
表門 |
裏門 |
温泉の近くらしく、無料で足湯を楽しむ場所が併設されています。 |
もちろん足湯を楽しんできました。 |
主屋(1) |
主屋(2) |
奥座敷には書画が展示されていました。 |
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ここには仏教世界における守護神である四天王、持国天、増長天、広目天、多聞天の書画が展示されていました。 |
左から広目天、増長天、持国天 |
旧堀切邸主屋には3つの蔵があります。こちらは「中の蔵」。 |
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「新蔵」 |
「道具蔵」 |
1775(安永4)年建築の福島県内で現存する最大で最古の土蔵「十間蔵」 |
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「十間蔵」内部。ひんやりとしていました。 |