花巻防空監視哨聴音壕跡(はなまきぼうくうかんししょうちょうおんごうあと)(2021年4月24日(土)撮影) 防空監視哨は、太平洋戦争中全国各地に設置された施設で、敵機の来襲をいち早く感知し、軍や警察に報告するためのものでした。高い所から双眼鏡で監視するものが一般的ですが、中には円筒形の壕の中に人が入り、飛行機の接近する音を聞き分ける聴音壕(ちょうおんごう)を有する監視哨もありました。 花巻防空監視哨は、この聴音壕を有する監視哨の一つです。壕は直径3.5m、高さ3.17mのレンガ積みで、内部の深さは約2mの空洞になっています。上空から見て軍の施設と分からないように、当時の壕のまわりは盛土され、かやぶき屋根がかけられていました。 聴音壕の西側には平屋建て18坪(約60m2)の管理棟もありました。 花巻のように、円筒形の壕の形状がほぼ完全な形で残っているものは珍しく、当時の様子を物語る全国的にも貴重な戦争遺跡です。 (現地案内板より) |
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住宅地の中にひっそりと建っています。 |
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壕内部写真 |
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花巻は終戦間際の1945(昭和20)年8月10日に空襲を受けました。花巻駅と花巻小学校周辺に500ポンド爆弾等が20発以上投下され、空襲規模は大きくなかったものの、火災が発生し翌日にようやく鎮火。焼失家屋673戸、倒壊家屋61戸、死者42名、負者約150名。 |
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