根反の大珪化木 岩手県二戸郡一戸町根反の馬淵川支流の根反川の岸辺にある国の特別天然記念物である。 珪化木とは、地中に埋没した樹木の幹や根などにケイ酸分の多い地下水等がしみ込み、長期間の作用により酸化ケイ素に置換されることによって、材質全体が石化したもので、完全に置換されると年輪など植物組織がそのまま保存される一種の化石である。 根反の大珪化木は新生代第三紀(2000万年前〜1600万年前)に降った火山灰に埋もれ、立木のまま珪化木になった珍しいもので、樹種はセコイアメスギである。セコイアメスギは北米の太平洋岸に現存するものの、日本では絶滅した樹種である。 高さ6.4m、直径2m、幹の周り約7mと、日本で発見された珪化木の中では最大級である。1936(昭和11)年12月16日に国の天然記念物に指定され、1952(昭和27)年3月29日に特別天然記念物に格上げされた。 |
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珪化木は坂を下った川のほとりにあります。 |
特別天然記念物であることを示す石柱。 |
現地の案内板 |
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浪打峠の交叉層 |
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二戸側より撮影。現在、この旧奥州街道の大部分は農免道路として整備されています。左が浪打峠に向かう本来の旧道で、右は後年整備された道路で、奥には浪打トンネルが見えます。 ちなみに一戸側からの自動車でのアクセスは出来ず、現在はこの二戸側のみが可能となっています。ちなみに自動車が一台通ることが出来る幅しか無く、また急な坂とカーブの連続する道路なので注意が必要です。 |
浪打峠への途中にある山下水。 |
現地の案内板。それによると、1976(明治9)年に明治天皇が東北巡幸の折りこの地を訪れ、浪打峠での野立てが行われた際にこの水が使われ、大変喜ばれたことから御膳水と呼ばれる名水になったと言うことです。 |
現在でも水がわいています。 |
山下水からさらに登ると浪打峠に到着。これは現地にある石柱。 |
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真ん中の切り通しは奥州街道を造るために人工的に掘ったものでしょうか。 |
風や雨の風化によって変わった自然の造形を見ることが出来ます。 |
層に近寄ってみると、貝の化石があちこちにあり、かつてここが海であったことがわかります。 |
「北白川能久親王御休憩之碑」 |
「明治天皇御野立所之碑」。前述した山下水を使って野立てをしたという。 |