「一ノ倉邸」は明治後期(40年頃)に盛岡出身の政治家である阿部浩(貴族院議員、東京府知事)により造られた由緒と歴史のあるものです。その後一ノ倉氏に譲渡され盛岡市自然環境及び歴史的環境保全条例に基づき、1974(昭和49)年に保護庭園に指定され、1992(平成4)年に盛岡市が取得したものです。敷地面積は約2600坪もあり、約145坪の木造平屋建、数奇屋風の建物には、大小14もの和室に加え畳敷きの玄関や廊下等があり、畳数は140畳に及びます。また、欄間などの材料も吟味されていて、当時のしっかりした造りがうかがわれ、今もなお往時の面影をしのばせてくれます。庭園は明治35年頃、東京から庭師を招いて造ったといわれています。現在は水が枯れていますが、3つの中島をもつかなり大きい池が中心にあり、一帯に築山を配した回遊式庭園です。京都から移植されたという樹齢100年以上のモミジ類が主体で、これにアカマツなどの針葉樹が加わり、作庭の意図をうかがい知ることができます。 参考サイト (岩手県観光ポータルサイト いわての旅) http://www.odette.or.jp/citykankou/ka_c_me_on_i/ka_c_me_on_i.html |
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