岩手山の北東の山腹に見られる熔岩流。岩手山は歴史上過去12回ほど噴火しているが、この熔岩流は1719(享保4)年に噴火したときにできたもので、標高1,200mの噴出口から末端までの長さが3km、幅が1.5kmの規模で、現在は片道約1kmの溶岩流観察路が整備され、岩手山の勇姿を眺望しながら散策が楽しめる。黒く固まった熔岩が積み重なるこの一帯は未だに植物が育ちにくいため、完全な状態で全体が残っているのはとても珍しく、学術的価値はとても高いため、1952(昭和27)年に特別天然記念物に指定され、その指定面積が 149.63haにもおよぶ。なお、噴火年代については1719年(享保4)説が主流であったが、近年では1732年(享保17)説が有力となっている。 | |
遊歩道入口。写真ではわかりづらいんですが、この末端部でも積もった熔岩の深さが数メートルと、階段を上らなければならないほどの深さでした。 |
熔岩。まるで隕石みたいです。 |
一面熔岩だらけの荒涼とした風景が広がります。 |
熔岩だらけの中にも転々と松が育っていました。 |
ここの松は、噴火後にこの熔岩の上に種が入り込み、次第に芽吹いて成長したもののようです。 |
岩手山。ここからの眺めは絶品です。 |