C11形蒸気機関車 C11形蒸気機関車は日本国有鉄道(国鉄)の前身である鉄道省が製造した、動輪3軸に先輪1軸・従輪2軸(1C2)という軸配置を持つ、過熱式のタンク式蒸気機関車である。 1932(昭和7)年から1947(昭和22)年までの16年間に381両が汽車製造会社、川崎車輛、日立製作所、日本車輌製造の各社により生産された。 この機関車が設計されたころから溶接による製造が可能になり、重量も軽く小型となりC10形よりすっきりした車体となり使用できる線区が広がり重宝された。国鉄時代は客貨両用に使用され、日本全国で昭和50(1975)年まで活躍した。 現在でもJR北海道、JR東日本、真岡鉄道、大井川鉄道などで運転が行われており、人気を博している。 諸データ(C11 244) 製造年月日 1943(昭和18)年5月26日 製造所名 日本車輌(名古屋市) 長さ 12.65m 幅 2.83m 高さ 3.9m 重量 運転整備時) 63.05t 空車時 56.25t 馬力 610馬力 運転期間 1943(昭和18)年6月6日〜1973(昭和48)年11月30日(30年6か月) 走行距離 1,253,548.1km 配属区所 1943(昭和18)年 大館機関区 1955(昭和30)年 秋田機関区 1967(昭和42)年 青森機関区 1969(昭和44)年 会津若松運転区 1973(昭和48)年 廃車 1974(昭和49)年 只見線会津柳津駅に静態保存開始 |
機関室前方 中央にボイラーへ石炭を入れる口がある |
機関室後方 後ろに連結された炭水車(石炭車)から石炭がここへ送られてきた |
機関室前方左側 |