C11 325蒸気機関車
真岡鐵道にて動態保存

◆2013年4月7日(日)撮影
C11形蒸気機関車
 C11形蒸気機関車は日本国有鉄道(国鉄)の前身である鉄道省が製造した、動輪3軸に先輪1軸・従輪2軸(1C2)という軸配置を持つ、過熱式のタンク式蒸気機関車である。
 1932(昭和7)年から1947(昭和22)年までの16年間に381両が汽車製造会社、川崎車輛、日立製作所、日本車輌製造の各社により生産された。
 この機関車が設計されたころから溶接による製造が可能になり、重量も軽く小型となりC10形よりすっきりした車体となり使用できる線区が広がり重宝された。国鉄時代は客貨両用に使用され、日本全国で昭和50(1975)年まで活躍した。
 現在でもJR北海道、JR東日本、真岡鉄道、大井川鉄道などで運転が行われており、人気を博している。

C11 325履歴
1946(昭和21)年3月28日に日本車輌製造本店にて落成(製番1418)。4次形の後期製造グループに含まれ、「戦時設計」「戦時工程」による大幅な簡素化が図られていた。そのため、現役当時は工作の容易化を図った角型の砂箱と蒸気ドーム被いを装着していた。 当初は茅ヶ崎機関区に配属され、相模線や南武線、入換などに用いられた。21年後の1967(昭和42)年3月、米沢機関区へ転出し、米坂線や左沢線で使用された。1972(昭和47)年、左沢線で蒸気機関車の運転が終了されるにあたり、本機が「SLさよなら列車」を牽引し、その後廃車となった。翌1973(昭和48)年、新潟県水原町(現在の阿賀野市)水原中学校に無償譲渡、静態保存されることとなった。 1996(平成8)年、C12 66により「SLもおか」を運転していた真岡鐵道が、予備機として使用するため、3月27日に水原中学校から真岡鐵道真岡駅前に移設された。翌1997(平成9)年11月より、JR東日本大宮工場(現在の大宮総合車両センター)にて動態復元工事が行われた。この復元工事にあたり、1次形にならい、特徴的であった角型ドームを通常の丸型ドームに交換した。翌1998(平成10)年9月に動態復元工事が完了、10月に真岡鐵道に引き渡された。同月9日より試運転が行われ、この時「SLもおか」を牽引していたC12 66との重連での試運転が幾度か行われた。11月1日、全国の第三セクター鉄道による「ふるさとレールフェスタ」に併せて、C12 66を従えて初の営業運転に投入された。 その後は、ホームグラウンドである真岡鐵道での「SLもおか」のC12 66検査時の予備機、および重連運転用として使用されている。2006年12月8〜9日には同機の生誕60年(還暦)を記念してナンバープレートを赤色に塗り替えて運転されている。また、2012(平成24)年4月14〜15日にも、桜の開花に合わせて同じくナンバープレートをピンク色に塗り変えている。その他、外観の変移としては、2005(平成17)年に全般検査を施工・出場した際には、デフレクター(除煙板)を加工してバイパス弁点検窓が追加されている。2001(平成13)年にはJR東日本へ貸し出され、出張運転も実現した。

・諸元表
形式:C11-325 タンク式蒸気機関車
重量:68t(運転整備)
全長:12,650mm
全高:3,900mm
動輪直径:1,520mm
使用蒸気圧:15.0kgf/cm
最高運転速度:85km/h
製造会社:日本車輌熱田工場
製造年:昭和21年
保安装置:ATS-Sn

(一部Wikipediaより)

C11形325号機(2013年4月7日(日)鳴子御殿湯駅にて撮影)

C11形325号機(2013年4月7日(日)鳴子御殿湯駅にて撮影)

C11形325号機(2013年4月7日(日)鳴子御殿湯駅にて撮影)

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