C51 5蒸気機関車
(鉄道博物館に静態保存)

◆2009年8月15日(土)撮影
 C51は1919(大正8)年から1928(昭和3)年にかけて289輛製造された初の量産国産旅客用蒸気機関車である。当時としては世界最大級の1,750mmの大動輪を持ち、全長も20mを越え、「蒸気機関車中の蒸気機関車」としての名が高い形式です。1920年代から1930年代には主要幹線の主力機関車として用いられ、1930年から1934年まで超特急「燕」の東京〜名古屋間牽引機を務めたことは有名である。また、239号機は僚機236号機とともにお召し列車の専用機関車に指定されており、1928(昭和3)年11月の昭和天皇のご大礼から1953(昭和28)年5月の千葉県下植樹祭までに牽引回数104回という大記録を打ち立て、昭和時代後半のEF58 61号機に匹敵する存在であった。

 しかし、幹線特急用としてはC53形などの新型機の登場によって、次第に第一線から離れ、地方路線で活躍するようになった。晩年には各部を大幅に改造され、原形を留めるものが少なくなり、中でもストレート煙突、ボックス動輪化、C57のキャブに交換されたものは人気がなかった。さらに動力近代化が開始されると老朽化の著しいC51は早々に廃車が進められ、昭和41年(1966年)に251号機の地方路線での運転を最後に運用を退き、同年2月に廃車処分された。現在は5,44,85,239の4輛しか保存されていない。
諸元(wikipediaより)
全長 19,994mm
全高 3,800mm
軌間 1,067mm
軸配置 4-6-2(2C1) - パシフィック
動輪直径 1750mm
シリンダー(直径×行程) 530mm×660mm
ボイラー圧力 13.0kg/cm2
火格子面積 2.53m2
全伝熱面積 167.8m2
過熱伝熱面積 41.4m2
全蒸発伝熱面積 126.4m2
煙管蒸発伝熱面積 115.0m2
火室蒸発伝熱面積 11.4m2
ボイラー水容量 5.8m3
大煙管(直径×長サ×数) 140mm×5500mm×18
小煙管(直径×長サ×数) 57mm×5500mm×18
機関車運転重量 67.75t
動輪軸重(最大) 14.61t
炭水車重量 43.87t
シリンダ引張力 11,700kg
粘着引張力 10,860kg
動輪周馬力 1,175PS
最高速度 95km/h
(試験最高速度 99.1km/h)

現存機一覧
5号機 青梅鉄道公園→鉄道博物館
44号機 秋田総合車両センター(カットモデル)
85号機 鹿児島総合車両所(カットモデル)
239号機 お召機、梅小路蒸気機関車館

●C51 5車歴
  製造:  浜松工場 No.5
  使用開始: 1920年1月24日 神戸局 18904
  配置: 1920年3月6日 神戸局
  改番: 1928年10月1日 C515
  配置: 1933年4月1日 姫路
  配置: 1941年4月1日 梅小路
  配置: 1955年4月1日 奈良
  配置: 1961年4月1日 伊勢
  廃車: 1962年2月28日 奈良

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