D51形蒸気機関車 D51形蒸気機関車は、日本国有鉄道(国鉄)の前身である鉄道省が設計製造した、単式2気筒で過熱式のテンダー式蒸気機関車である。主に貨物輸送のために用いられ、太平洋戦争中に大量生産されたこともあって、その所属両数は総数1,115両に達しており、ディーゼル機関車や電気機関車などを含めた日本の機関車1形式の両数では最大を記録した。 「デゴイチ」(「デコイチ」とも)の愛称は有名で、日本の蒸気機関車の代名詞にもなった。 諸データ(D51 101以降の標準型) 全長 19,730mm 全高 3,980mm 軌間 1,067mm 車輪配置 2-8-2(1D1) - ミカド 動輪直径 1400mm シリンダー(直径×行程) 550mm×660mm ボイラー圧力 15kg/cm2 火格子面積 3.27m2 全伝熱面積 168.8m2 付熱全面積 221.5m2 過熱伝熱面積 41.4m2 ボイラー水容量 6.0m3 機関車運転重量 78.37t 動輪軸重(最大) 14.30t 炭水車重量 47.40t 機関車性能: 動輪周馬力 1,280PS 本車両について D51270号の沿革 1D1加熱蒸気テンダー機関車 (製造年月日)昭和14年7月27日 (構造)全長1950cm 巾285cm 高さ398cm 重量機関部分 68.5t 炭水車部分18.2t この機関車は昭和14年川崎車両株式会社において製造され平機関区を振出して姫路、宇都宮、酒田等の各機関区に配属され、新津機関区を最後に引退しました。 D51型式は主として貨物列車、けん引用として造られて約1200馬力という強力な牽引力で実に2153.71KMという地球を54回回ったことになり、今ここに長い旅路の休息をしているわけです。 私達は日本文化の発展に大きく使命を果たしたD51270号を讃え、その栄光ある勇姿を末永く保存する事になり、国鉄より横手市にその管理を移されたものであります。 昭和48年10月21日 横手市 (現地案内板より) D51270履歴 1939-7-27 川崎重工兵庫工場 製番2148 新潟局(東京局?)配属 1939-10-3使用開始 1939-10-12直江津 1946-8-15東能代 1950-3-5横手 1951-9-18借入 弘前 1951-10-2借入 秋田 1952-4-1秋田 1955-6-6借入 弘前 1955-9-30返却 1957-4-30借入 新庄 1957-5-18返却 1958-3-1重油併燃装置取付 土崎工場 1958-4-5高崎第一? 1958-7-23借入 山形 1958-8-21返却 1958-8-22借入 弘前 1958-8-30返却 1959-2-25借入 大館 返却日不明 1962-7-31借入 国府津 1962-8-9返却 1963-10-2長岡第一 1964-2-1旋回窓取付 左側 1965-12-27旋回窓取付 右側 1968-3-25廃車 大館(新津?) 1973-10-21保存 横手市横手公園 (レイル・マガジン2008年9月号付録「機関車表」沖田佑作氏編より引用) |