EF66形電気機関車

◆2013年5月2日(木)撮影
 日本国有鉄道(国鉄)が1968(昭和43)年から1974(昭和49)年まで、日本貨物鉄道(JR貨物)が1989(平成元)年から1991(平成3)年まで製作した直流電気機関車である。
 名神・東名高速道路の整備により、輸送シェアを拡大しつつあったトラック輸送に対抗して、東海道・山陽本線系統の高速貨物列車専用機として開発された形式である。1966(昭和41)年9月に試作機が「EF90形」として川崎車輛(現・川崎重工業)で完成し、運用結果を基に1968(昭和43)年から量産機「EF66形」の製作が開始された。
 本形式の量産開始に伴い、これまで暫定的にEF65形(500番台F形)の重連牽引としてきた「とびうお」などの高速貨物列車は本形式1両での牽引に切り替えられ、以後、東海道・山陽本線系統の高速貨物列車を主として使用されてきた。1985(昭和60)年3月からは寝台特急(ブルートレイン)「はやぶさ」「富士」など旅客列車の牽引にも使用されるようになった。
 1987(昭和62)年の国鉄分割民営化では西日本旅客鉄道(JR西日本)とJR貨物に承継され、またJR貨物ではコンテナ貨物輸送が好調なことから、1989(平成元)年には一部設計の手直しをした上で新規製造が行われた。
 JR西日本所属車は引き続き東海道・山陽本線区間の寝台特急に運用され、2009(平成21)年3月に同区間の客車寝台特急全廃を以って定期運用を終了している。

EF66形電気機関車(2013年5月2日(木)東所沢駅にて撮影)

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