キ100形は、国鉄(当時は鉄道省)が、国鉄初の単線用鋼製ラッセル除雪車として、1928(昭和3)年から1956(昭和31)年まで製造した車両で、キ100〜キ293の全194両が存在した。 機関車に押されて走行しながら、くさび形になった前面部で線路上の雪をすくい上げて、左右についた翼状のものではねとばして除雪する。 全国各地の降雪地帯で活躍したが、除雪列車の近代化と経費削減の観点から、より経済的で効率的なラッセル式除雪装置のついたディーゼル車ディーゼル機関車DD51形・DE15形の増備や排雪モーターカーの普及がなされ、老朽化も相まって次第に姿を消していき、JR北海道の標津線にあった本形式最後の車両が1989年に標津線廃線に伴って廃車にされ、JRから完全に姿を消した。 小坂製錬小坂線にあるこのキ115は、旧国鉄より各私鉄へ譲渡された車両の一つであり、1935(昭和10)年製で、1969(昭和44)年に譲渡されたキ134である。 |
「鉄道省 浜松工場 昭和10年」のプレートがありました。 |