<概要> キハ52形は、1957(昭和32)年にキハ17形の後継として登場したキハ20形気動車に2エンジン(DMH17C)を搭載した出力アップ版として1958(昭和33)年に登場。主に、非電化の急峻地ローカル線普通列車用として本州・四国・九州各地で重用された。製造は1966(昭和41)年まで行われた。 ベースになったキハ20形と比較しての特徴は、エンジンを2基搭載するための床下スペース確保目的で全長が1.3m長い21.3mになり、それに伴いドア間の窓数もキハ20形の5個から6個に増えている。それでもなお床下は手狭なため、水タンクは床上(通路を挟んだ便所の反対側)に置かれた。 現在では、老朽化及び後継機の登場によって順次運用から外され、現在(2009年)では、大糸線の糸魚川=南小谷間で3両が運用されているのみである。この区間は山岳部を通る急峻地路線のため、大馬力である本機が適任と判断されて残ったものであるが、後継機がまもなく決まり運用から外されて引退する可能性が高いと言われている。 (追加) 2010(平成22)年3月12日には、大糸線で運用されていたJR西日本が保有する20系気動車最後の3両の運用が終了し、同年3月13日のダイヤ改正でキハ120形に置き換えられた。これらはそれぞれ、キハ52 115が岡山支社で静態保存、キハ52 125が同年12月にいすみ鉄道に譲渡され、キハ52 156のみが廃車される予定となっている。 |
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旧国鉄色のキハ52形115号車 |
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入口。昔は手動ドアでしたが、現在は開けるときは手動で、閉めるときだけ自動ドアになっています。 |
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運転席方向。ワンマンカー用に運賃箱、運賃表及び整理券発行機が設置されています。 |
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車内風景。天井に設置されている扇風機が時代を感じさせます。 |
整理券をとって乗車します。 |
E127系とキハ52形156号車(首都圏色)のツーショット(南小谷駅にて)。 |
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糸魚川駅のレンガ車庫とキハ52形115号車。 1922(大正元)年に完成した赤レンガ造りの歴史的建造物。長らく駅のシンボルとして親しまれていたが、北陸新幹線延伸工事にともなう糸魚川駅高架化工事により、2010(平成22)年3月に使用が終了され、同年春に解体されました。 |
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