(Wikipediaより) ワフ29500形は、かつて日本国有鉄道(国鉄)において使用されていた貨車(有蓋緩急車)である。「有蓋緩急車」とは「ブレーキ設備の付いた車掌室の付属した屋根付貨車」のことである。 1955(昭和30)年から1961(昭和36)年にかけて650両が製造されたが、本形式以降の有蓋緩急車の増備は在来車の改造によってまかなわれたため、本形式が「ワフ」としては最後の新製形式となった。 車内には車掌業務用として1人分の執務机・椅子、長椅子等が設けられており、車軸発電機と蓄電池を始めとする電灯設備と、暖房用石炭ストーブも新製時から備え付けられて、以前の車両よりも乗務環境が向上している。また、貨物量の少ないローカル線で重宝された。 全国のローカル線で使用されたが、ローカル線の貨物廃止と、1986年(昭和61年)の貨物列車の車掌乗務廃止によって用途を失い、1986年(昭和61年)年度に形式消滅した。 荷重 5.0t |