3.7cm対戦車砲はドイツ国防軍によって収されて使用された兵器である。 1930年代のチェコスロヴァキアの兵器産業はヨーロッパで一番だった。ナチスドイツによるチェコ併合によってドイツ国防軍はチェコスロヴァキア軍の大量の兵器を接収し、いくつかの兵器と車両の生産を引き続き行った。国防軍はこれら接収した兵器や車両に、チェコスロヴァキア由来であることを示す"t"を付した。特に有名であるのがTNHP戦車で、38(t)戦車の名称で使用された。 シュコダ社によって製造された37口径37mm野砲(P.U.V. vz. 37)も接収兵器の一種である。この砲は当時、すぐれた対戦車攻撃能力を有し、ドイツの同じ口径の対戦車砲に引けをとらない能力を有していた。 この兵器は、外見は木製スポーク型転輪を装備していたため、ドイツの対戦車砲に比べると古めかしい印象を与える。この木製スポーク型転輪は実戦では有効的でなことが実証されたため、国防軍によって後に部分的に空気入りゴムタイヤに置き換えられた。 |