ムンスター戦車博物館は、ドイツのニーダーザクセン州、ハイデクライス郡のムンスターにある戦車博物館である。現地ドイツでの名称表記はDeutsches Panzermuseum Munsterで、日本語に直訳すると"ムンスター・ドイツ戦車博物館"となる。
博物館のあるムンスター(英語版)は西部の都市ミュンスター(Münster)とは異なるドイツ北部の小さな町で、町の一部はドイツ連邦軍の訓練施設であるムンスター訓練場となっている。ムンスター戦車博物館も1917年以来のドイツ機甲部隊の歴史を学ぶことのできるドイツ連邦軍の士官向け教育施設として1983年に整備され、その後一般公開もされるようになった。
ムンスターのコレクションの中心は、約40両のドイツ連邦軍および西ドイツ時代の戦車や装甲車、約40両の第二次世界大戦時代のドイツ国防軍の戦車や装甲車である。この他、アメリカ、イギリス、ソ連の戦車なども展示されている。保有されている車両の多くはレストアされ、稼動可能な状態とされている。
また、博物館には小火器や軍服、勲章なども、各時代のドイツのものを中心にコレクションされている。
ムンスター戦車博物館のコレクションにはいくつかの珍しい車両がある。第一次世界大戦で当時のドイツ軍が使用したA7V戦車の実物大レプリカが展示されているが、この車両を展示しているのはヨーロッパでここだけである。また、世界で2両のみ残っているシュトルムティーガーの1両が、この博物館で保管されている。
ちなみに最寄駅はMunster (Örtze)で、Örtzeは町を流れるエールツェ川のことで、「エールツェ川沿いのムンスター」のこと。ドイツ西部にある都市ミュンスター(Münster)やフランスにある同じスペルの町があることから、混同を避けるためにこういう表記になっているものと思われる。
(Wikipediaより)
【メモ】
ムンスター戦車博物館内にはちょっとした休憩スペースと飲み物やお土産品を販売する売店がありますが、食事を提供する店がありません。ただ、博物館入り口向かいに料理店があり一通りのメニューは提供されています。ただし、訪問したのが定休日の月曜日でしたので利用は出来ませんでした。とにかく展示量が膨大であちこち見て回りますので、時間がかかり体力的にきつくなりますのでちょっとした飲み物とか食べ物は欲しくなります。
ムンスター駅から戦車博物館への道の途中でスーパーマーケットが2店舗ありますので、そちらで事前に食料と飲み物を調達しておいた方が良さそうです。ちなみに私の場合は、帰りにパンとサラダを購入して、駅の待合所で食事をしました。
少々遠くなりますが、街の中心部に足を伸ばすと、料理店が数件ありますが、時間帯と曜日によって閉店している場合がありますので、事前に下調べしておいた方が無難です。 |
(見所)
希少性という点で言えば、シュトゥルムティーガーと突撃戦車A7Vをオススメします。
○シュトゥルムティーガー
現存する車両は2両のみで、もう一台はロシアのクビンカ戦車博物館が収蔵。
ムンスターの方は、元はアメリカ陸軍兵器博物館の収蔵品で、現在はコブレンツの軍事研究コレクションから同博物館に貸し出されている。
クビンカの方は、1945年4月にエルベ地区で赤軍が鹵獲した車両と伝えられている。
○突撃戦車A7V
当博物館でディオラマ風に展示されているのは、唯一の現存車両であるオーストラリアのクイーンズランド博物館収蔵の「メフィスト号(シャーシナンバー506)」を元に1980年代末に「ヴォータン号(シャーシナンバー563)」として作られた精巧なレプリカである。
個人的には、へったんことヘッツァー駆逐戦車が最大のお目当てでしたので、触れたり細部までじっくりと見ることが出来て満足でした。ただし、この車両は戦時生産のものでは無く、戦中の生産ラインを活用して戦後間もなくチェコで生産され、スイス陸軍に採用されたG-13改造という可能性もあるとのことですが、現地案内板にも書いていませんので真偽は不明です・・・ |