1号戦車は、ドイツの最初の量産型戦車で、最大の生産台数を誇る。ナチスによる政権掌握後に国防軍は軍備が増強されるようになり、本戦車は自由に使える最初の戦車となった(ヴェルサイユ条約によって戦車の保有は禁止されていた)。 1号戦車は、主に練習用が目的であった。すなわち、戦車搭乗技術の習得と同時に重装備戦車の開発のための試験的な戦車の位置づけであった。このように試作的要素の強い戦車であったが、軽量で機関砲搭載の戦車は1930年代の他国の軍では一般的であった。 1935年に行われた試験的演習(LV35)においては、攻撃能力のある本戦車は、主力兵器として、また他兵器との連携戦闘で有効な兵器として活躍し、認識されるようになる。 第二次世界大戦初期、1号戦車は数の上で最大であったため、ドイツ軍の装甲戦力の主力として活躍した。ポーランド侵攻やフランスの戦いでは多くが参加し、両作戦で多くを喪失した。 第二次世界大戦の最初の成功した2年間は、この小さい1号戦車と2号戦車の活躍に負うところが多いというべきである。 開発期間:1933~1934年 生産期間:1934年~1941年 生産数:1,493両(全形式で) 乗員:2名 重量:5.4トン 大きさ:4.02m×2.06m×1.72m(長さ×幅×高さ) エンジン:ガソリン エンジン出力:57(馬力) 最高速度(整地):37km/h 最高速度(不整地):20km/h 航続距離(整地):145km 航続距離(不整地):N/A km 武装:7.92mm機関銃×2 搭載弾丸数:2,256発 |
ギア付クラッチ(Kupplungslenkgetriebe mit Schaltgetriebe)(1) |
ギア付クラッチ(Kupplungslenkgetriebe mit Schaltgetriebe)(2) |