ケーニヒスティーガーはドイツ国防軍最後の戦車である。 ティーガーIIはパンター戦車とティーガーIの長所を持った戦車であった。すなわち、パンター戦車の傾斜装甲とティーガー戦車の8.8cm対戦車砲である。ケーニヒスティーガーは双方の戦車から改善されている。装甲はさらに厚く、砲身はさらに長くなった。ケーニヒスティーガーの前面は破られることはほとんどなかった。その砲の射程距離は極端に長距離で、装甲は極端に強かった。 この巨大な戦車はもちろん度重なるエンジン・変速装置・足回りの損傷に悩まされた。本戦車は絶望的ともいえる動力不足であり生産と修理は困難であった。1台当たりの生産日数は14日がかかり、消費される資材は膨大であった。動力燃料についても、大戦末期のためほとんど手に入ることはできず、本戦車は極端な燃料不足に悩まされた。 こうして長所と短所を兼ね備えた本戦車はゆっくりと動く驚くべき火力を持った要塞としてではあるが、もはや機動戦に適さなくなった。 「ケーニヒスティーガー」という非公式な愛称を付けられたことによって、本戦車は現在、伝説の車両となった。第二次世界大戦ではわずかな影響しか与えなかったにもかかわらず、本戦車は巨大な装甲と兵器は「スーパー兵器」として美化されている。しかし、本戦車は決して無敵だったわけではなかった。連合国の重戦車は十分に強化され、わずかではあるが本戦車はT34/85のようなはるかに軽い戦車によってすら撃破されたりもした。 開発期間:1942~1943年 生産期間:1944~1945年 生産数:489両 乗員:5名 重量:69.8トン 大きさ:10.29m×3.63m×3.09m(長さ×幅×高さ) エンジン:ガソリン エンジン出力:700(馬力) 最高速度(整地):38km/h 最高速度(不整地):17km/h 航続距離(整地):100km 航続距離(不整地):60~80km 武装:71口径88mm kwk43 L/71、7.92mm機関銃×2 弾薬:砲弾84発、弾丸5,850発 |
履帯。ケーニヒスティーガーの追加装甲として使用され、これだけでもおおよそ40kgあるとのことです。ダイムラー社のカッセルにあるメルセデス=ベンツ工場より寄贈された物です。 |
8.8cm砲弾 |