旧国鉄阿仁合線
比立内駅転車台の跡

◆2014年11月22日(土)撮影
旧国鉄阿仁合線は1963(昭和38)年10月15日にこの比立内駅まで延伸され、1989年の秋田内陸線として旧国鉄角館線と繋がって全通するまでは阿仁合線の終着駅でした。
開業当時は蒸気機関車でしたので、こういった終着駅には蒸気機関車を向きを変える転車台が必要で、この駅にもかつて転車台がありました。現在でもその痕跡が残っているとの情報がありましたので行ってみました。

1976年当時の空中写真。比立内駅南方約300mに転車台らしきものが写っています。ちなみに当時は盲腸線でしたので、比立内駅以南には線路は敷設されていませんでした。

比立内駅舎
(写真は2011年6月5日撮影のもの)

比立内駅ホームから南(角館)方面を撮影。上の空中写真から推測すると、赤線で示した方向に転車台までの引き込み線が続いていたものと思われます。
A地点

写真奥が駅方面。転車台の引き込み線はそのまま空き地になっていました。

矢印のように左右に引き込み線がありました。
奥に見えるのが新線区間の踏切。
転車台跡

写真奥が駅方面で、手前が転車台の跡地。かつて蒸気機関車は方向転換のために奥から手前に進んできました。

転車台の跡地は現在舗装されて駐車場になっています。
全体的に丸みを帯びた敷地となっていて、転車台の名残りをとどめています。

隣接して道の駅があります。
おまけ
新旧線のつなぎ目部分

左右でレールの大きさと枕木が違う部分がありますが、これは1963年開業の旧国鉄阿仁合線のレールと1989年開業の秋田内陸線の新線区間の分岐点。

左側が旧国鉄阿仁合線時代のもので、1963年製の30kg/mレールと木製の枕木。主にローカル線で使われました。

右側が1989年の秋田内陸線に開業にあわせて延伸建設された新線区間の1986年製の50kgN/mレールとPC(コンクリート)製枕木。幹線で多く使われているレールで、秋田内陸線の路線で順次置き換えがされているようです。

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