JR釜石線
岩手上郷駅〜足ヶ瀬駅旧線

◆2013年9月28日(土)撮影
 1936(昭和11)年に岩手軽便鉄道が国有化され「鉄道省釜石線」となった後、岩手軽便鉄道の軌間762mmを改めて、国鉄標準であった1067mmへの改軌が順次実施されました。この岩手上郷〜足ヶ瀬区間でも若干の路線変更が行われ、それに伴って岩手上郷駅の移転などが行われたようです。

(参考文献)
「鉄道廃線跡を歩くII」JTBキャンブックス 宮脇 俊三 (著)(1996年)

大正5年の地形図(抜粋)

「この地図は、国土地理院発行の5万分の1地形図(遠野)(大正5)を使用したものである。」
国土地理院発行地形図の引用について http://www.gsi.go.jp/LAW/2930-meizi.html

平成7年の地形図(抜粋)

「この地図は、国土地理院発行の5万分の1地形図(遠野)(平成5)を使用したものである。」
国土地理院発行地形図の引用について http://www.gsi.go.jp/LAW/2930-meizi.html
@岩手上郷駅付近花巻方分岐点

どうやらカーブしている辺りから左方向が旧線跡だと思われますが、現在では痕跡を見ることは出来ません。
A現在の岩手上郷駅

現在は無人駅となっています。

しかし、駅前は広く、かつてはそれなりの賑わいがあったものと思われます。

この道路が旧線跡だと思われます。
B軽便鉄道時代の岩手上郷駅

軽便鉄道時代の岩手上郷駅はこの位置にありました。地形図を見れば解りますが、旧上郷村の中心地に位置し、村役場や学校といった公共施設が集中していました。
C岩手上郷駅付近釜石方分岐点

このあたりで合流していたと思われますが、その痕跡はありません。
D軽便鉄道時代の平倉駅

現在の平倉駅。地形図を見るとかつての平倉駅は花巻寄り(写真左)にあったようですが、右の写真の軽便鉄道時代の駅舎とされる建物は反対の釜石寄りにあります。地形図の誤差なのかどうかは不明です。

かつての平倉駅の建物は、釜石寄りにある民家にあるとのことです。写真右の小屋がそれです。

大正5年の地形図(抜粋)

「この地図は、国土地理院発行の5万分の1地形図(遠野)(大正5)を使用したものである。」
国土地理院発行地形図の引用について http://www.gsi.go.jp/LAW/2930-meizi.html

平成7年の地形図(抜粋)

「この地図は、国土地理院発行の5万分の1地形図(遠野)(平成5)を使用したものである。」
国土地理院発行地形図の引用について http://www.gsi.go.jp/LAW/2930-meizi.htm
E平倉駅〜足ヶ瀬駅間の旧線跡

釜石(足ヶ瀬駅)方向。軽便鉄道時代の雰囲気が残されています。

左の写真の反対方向。

足ヶ瀬駅付近の路線跡は道路に転用されています。

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