◆JR大糸線(長野県・新潟県)◆

◆2009年9月20日(日)〜21日(月)撮影


南小谷以南の電化区間を走るE127系(左)と、南小谷以北の非電化区間を走るキハ52系(首都圏色)(右)の2ショット(2009年9月21日(月)南小谷駅にて撮影)。
南小谷駅=糸魚川駅間を走っていた老兵キハ52系気動車が近く廃止になるとの噂を聞いて急遽行くことにしました(正式な廃止は翌年2010年3月13日)。キハ52系ってかつて全国のローカル線で活躍した車両なので、私もガキの頃に乗ったかもしれないです。この時期はちょうど、シルバーウィークと言われた5連休の期間。1日目は松本駅からひたすら自動車で北上して白馬駅で一泊。翌日は白馬駅から糸魚川駅まで、キハ52系乗車をしながら各駅をお遍路。

日本アルプスを左手に見ながらの北上の旅で、安曇野の田園風景、木崎湖の湖面風景、白馬の白馬連峰、糸魚川の急峻な山岳地帯と見所いっぱいでした。
JR東日本管轄
駅名 駅間
営業
キロ
累計
営業
キロ
所在地 開業年月日
(漢字表記) (ひらがな)
01 松本駅 まつもと - 0.0

松本市 1902(明治35)年6月15日
※中央本線の駅として
02 北松本駅 きたまつもと 0.7 0.7 1915(大正4)年1月6日
03 島内駅 しまうち 1.9 2.6 1915(大正4)年11月1日
04 島高松駅 しまたかまつ 1.2 3.8 1926(大正15)年4月14日
05 梓橋駅 あずさばし 1.4 5.2 安曇野市 1915(大正4)年1月6日
06 一日市場駅 ひといちば 1.6 6.8 1915(大正4)年1月6日
07 中萱駅 なかがや 1.6 8.4 1915(大正4)年5月30日
08 南豊科駅 みなみとよしな 2.0 10.4 1926(大正15)年4月14日
09 豊科駅 とよしな 1.0 11.4 1915(大正4)年1月6日
10 柏矢町駅 はくやちょう 2.8 14.2 1915(大正4)年6月1日
11 穂高駅 ほたか 2.0 16.2 1915(大正4)年7月15日
12 有明駅 ありあけ 2.2 18.4 1915(大正4)年8月8日
13 安曇追分駅 あずみおいわけ 1.5 19.9 1915(大正4)年11月12日
14 細野駅 ほその 2.9 22.8 北安曇郡
松川村
1915(大正4)年9月29日
15 北細野駅 きたほその 1.0 23.8 1930(昭和5)年10月28日
16 信濃松川駅 しなのまつかわ 2.2 26.0 1915(大正4)年9月29日
17 安曇沓掛駅 あずみくつかけ 2.6 28.6 大町市 1915(大正4)年11月2日
18 信濃常盤駅 しなのときわ 2.3 30.9 1915(大正4)年11月2日
19 南大町駅 みなみおおまち 3.1 34.0 1935(昭和10)年2月1日
20 信濃大町駅 しなのおおまち 1.1 35.1 1915(大正4)年11月2日
21 北大町駅 きたおおまち 2.1 37.2 1960(昭和35)年7月20日
22 信濃木崎駅 しなのきざき 2.2 39.4 1929(昭和4)年9月25日
23 稲尾駅 いなお 2.2 41.6 1960(昭和35)年7月20日
24 海ノ口駅 うみのくち 1.3 42.9 1929(昭和4)年9月25日
25 簗場駅 やなば 3.4 46.3 1929(昭和4)年9月25日
26 (臨)ヤナバスキー場前駅 やなばすきーじょう 1.6 47.9 1985(昭和60)年12月24日
27 南神城駅 みなみかみしろ 4.9 52.8 北安曇郡
白馬村
1942(昭和17)年12月15日
28 神城駅 かみしろ 2.4 55.2 1930(昭和5)年10月25日
29 飯森駅 いいもり 1.5 56.7 1960(昭和35)年7月20日
30 白馬駅 はくば 3.0 59.7 1932(昭和7)年11月20日
31 信濃森上駅 しなのもりうえ 1.9 61.6 1932(昭和7)年11月20日
32 白馬大池駅 はくばおおいけ 3.8 65.4 北安曇郡
小谷村
1948(昭和23)年9月25日
33 千国駅 ちくに 3.3 68.7 1962(昭和37)年12月25日
34 南小谷駅 みなみおたり 1.4 70.1 1935(昭和10)年11月29日
JR西日本管轄
34 南小谷駅 みなみおたり - 0.0

北安曇郡
小谷村
1935(昭和10)年11月29日
35 中土駅 なかつち 4.0 4.0 1935(昭和10)年11月29日
36 北小谷駅 きたおたり 4.4 8.4 1957(昭和32)年8月15日
37 平岩駅 ひらいわ 5.5 14.9

糸魚川市 1957(昭和32)年8月15日
38 小滝駅 こたき 6.8 21.7 1935(昭和10)年12月24日
39 根知駅 ねち 3.6 25.3 1934(昭和9)年11月14日
40 頸城大野駅 くびきおおの 4.9 30.2 1934(昭和9)年11月14日
41 姫川駅 ひめかわ 1.9 32.1 1986(昭和61)年11月1日
42 糸魚川駅 いといがわ 3.2 35.3 1912(大正元)年12月16日
(北陸本線の駅として)
その他の写真
※平岩〜小滝間でも長野県北安曇郡小谷村を通るが、駅はない。

(概要)
 大糸線(おおいとせん)は、長野県松本市の松本駅から新潟県糸魚川市の糸魚川駅に至る鉄道路線(地方交通線)である。松本駅〜南小谷駅間は東日本旅客鉄道(JR東日本)、南小谷駅〜糸魚川駅間は西日本旅客鉄道(JR西日本)の管轄となっている。北アルプス線という愛称が付けられているが、時刻表などには掲載されていない。
 北アルプス(飛騨山脈)の東側を、大町市以南は高瀬川、その北は日本海へと注ぐ姫川に沿って走っている。沿線には立山黒部アルペンルートの東口である大町市を控え、仁科三湖(木崎湖・中綱湖・青木湖)などの行楽地やスキー場が多く、行楽客や白馬岳などへの登山者の足であるとともに、松本市・安曇野市など沿線都市への通勤・通学路線としても機能している。広域輸送としては主に中央本線からの特急列車が直通する。

 JR東日本区間のラインカラーはパープル。

 小滝駅〜平岩駅間は、1995年の集中豪雨による土砂崩れの影響で一部のルートが変更されている。現在、同区間の国道148号のスノーシェッドから僅かに廃線ルートの遺構が見られる。

(歴史)
 松本〜信濃大町間は、信濃鉄道(現在のしなの鉄道とは無関係)により開業した。信濃大町〜糸魚川間は国により建設され、信濃鉄道・大糸南線の松本〜信濃大町〜中土間と大糸北線の小滝〜糸魚川間が1935年に開通した。松本〜糸魚川間が全通し大糸線となったのは戦後の1957年である。

 「大糸線」の路線名は、信濃大町以南が信濃鉄道であった時代に、国によって信濃大町と糸魚川を結ぶ路線として建設されたことに由来する。現在のJRの路線名で、複数の地名から一文字ずつを取って付けられた名称は通常音読みするが、例外的に大糸線と米坂線は両方の漢字を訓読みする。

年表
●信濃鉄道
1915(大正4)年1月6日 信濃鉄道 松本市〜豊科間(6.7M≒10.78km)開業。松本市駅、梓橋停留場、明盛駅、豊科駅新設。
1915(大正4)年4月5日 南松本〜北松本間(0.4M≒0.64km)延伸開業。(貨)南松本駅(松本駅隣接、現・南松本駅とは別)新設。松本市駅を北松本駅に改称。
1915(大正4)年5月1日 明盛駅を一日市場駅に改称。中萱停留場新設。
1915(大正4)年6月1日 豊科〜柏矢町間(1.7M≒2.74km)延伸開業。柏矢町駅新設。
1915(大正4)年7月15日 柏矢町〜穂高間(1.2M≒1.93km)延伸開業。穂高駅新設。
1915(大正4)年8月8日 穂高〜有明間(1.4M≒2.25km)延伸開業。有明駅新設。
1915(大正4)年9月16日 梓橋停留場を駅に格上げ。
1915(大正4)年9月29日 有明〜池田松川間(4.7M≒7.56km)延伸開業。細野停留場、池田松川駅新設。
1915(大正4)年11月1日 島内駅新設。
1915(大正4)年11月2日 池田松川〜信濃大町間(4.6M≒7.40km)延伸開業。常盤沓掛停留場、常盤停留場、信濃大町駅(初代)新設。
1915(大正4)年11月16日 アルプス追分停留場新設。
1916(大正5)年7月5日 仏崎〜信濃大町間(1.1M≒1.77km)延伸開業。信濃大町駅(2代目)新設。信濃大町駅(初代)を仏崎駅に改称。
1916(大正5)年9月18日 松本〜北松本間の旅客営業を開始。(貨)南松本駅を松本駅に改称。
1917(大正6)年10月13日 仏崎駅廃止。
1919(大正8)年7月10日 アルプス追分停留場を安曇追分停留場に改称。
1926(大正15)年1月8日 松本〜信濃大町間電化。
1926(大正15)年4月14日 島高松停留場、南豊科停留場新設。
1926(大正15)年9月30日 安曇追分停留場を駅に格上げ。
1930(昭和5)年4月1日 営業距離をマイル表記からメートル表記に変更(21.8M→35.1km)。
1930(昭和5)年10月28日 おかめ前停留場新設。
1931(昭和6)年8月24日 青島停留場新設
1933(昭和8)年6月23日 松本〜北松本間に北松本臨時貨物積卸場新設。
1934(昭和10)年2月1日 昭和停留場新設。
1936(昭和11)年10月26日 北松本臨時貨物積卸場廃止。
●大糸南線
1929(昭和4)年9月25日 大糸南線 信濃大町〜簗場間(7.0M≒11.26km)開業。信濃木崎駅、海ノ口駅、簗場駅新設。
1930(昭和5)年4月1日 営業距離をマイル表記からメートル表記に変更(7.0M→11.2km)。
1930(昭和5)年10月25日 簗場〜神城間 (8.9km) 延伸開業。神城駅新設。
1932(昭和7)年11月20日 神城〜信濃森上間 (6.4km) 延伸開業。信濃四ッ谷駅、信濃森上駅新設。
1935(昭和10)年11月29日 信濃森上〜中土間 (12.5km) 延伸開業。南小谷駅、中土駅新設。
1937(昭和12)年6月1日 松本〜信濃大町間の信濃鉄道線を国有化し編入。
停留場を駅に格上げ。おかめ前停留場を北細野駅に、池田松川駅を信濃松川駅に、常盤沓掛停留場を安曇沓掛駅に、常盤停留場を信濃常盤駅に、昭和停留場を南大町に改称。青島停留場廃止。
1939(昭和14)年8月7日 山崩れのため信濃森上〜中土間営業休止。
1940(昭和15)年11月1日 信濃森上〜中土間営業再開。
1942(昭和17)年12月5日 南神城駅新設。
1947(昭和22)年12月1日 川内下仮乗降場新設。
1948(昭和23)年9月25日 川内下仮乗降場を駅に格上げ、白馬大池駅に改称。
●大糸北線
1934(昭和9)年11月14日 大糸北線 糸魚川〜根知間 (10.0km) 開業。頸城大野駅、根知駅新設。
1935(昭和10)年12月24日 根知〜小滝間 (3.6km) 延伸開業。小滝駅新設。
●全通以後
1957(昭和32)年8月15日 中土〜小滝間 (17.7km) が延伸開業し全通。大糸北線・新規開業区間を大糸南線に編入し、大糸線に改称。北小谷駅、平岩駅新設。
1959(昭和34)年7月17日 信濃大町〜信濃四ツ谷間電化。
1960(昭和35)年7月20日 信濃四ツ谷〜信濃森上間電化。北大町駅、稲尾駅、飯森駅新設。
1961(昭和36)年12月23日 千国崎仮乗降場新設。
1962(昭和37)年12月25日 千国崎仮乗降場を駅に格上げ、千国駅に改称。
1967(昭和42)年12月20日 信濃森上〜南小谷間電化。
1968(昭和43)年10月1日 信濃四ツ谷駅を白馬駅に改称。
1983(昭和58)年3月25日 全線にCTCを導入。
1985(昭和60)年12月24日 (臨)ヤナバスキー場前駅新設。
1986(昭和61)年11月1日 姫川駅新設。
1987(昭和62)年4月1日 国鉄分割民営化により、松本〜南小谷間を東日本旅客鉄道が、南小谷〜糸魚川間を西日本旅客鉄道が継承。日本貨物鉄道が松本〜信濃大町間の第二種鉄道事業者となる。信濃大町〜糸魚川間の貨物営業廃止。
1993(平成5)年3月18日 南小谷〜糸魚川間でワンマン運転開始。
1995(平成7)年7月11日 白馬〜根知間が集中豪雨(7.11水害)のため不通となる。
1995(平成7)年8月1日 白馬〜南小谷間復旧。
1995(平成7)年9月1日 小滝〜根知間復旧。
1996(平成8)年1月16日 国道148号の復旧に伴い、不通区間のバス代行輸送を開始。但しあくまでも地元の生活の足としての位置づけのため、バス代行輸送については市販の時刻表には一切掲載されなかった。
1997(平成9)年11月29日 全線復旧し運行を再開。
1999(平成11)年3月29日 松本〜南小谷間でワンマン運転開始。
1999(平成11)年3月31日 日本貨物鉄道の第二種鉄道事業(松本〜信濃大町間 35.1km)廃止。
2009(平成21)年3月14日 信濃大町〜南小谷間を走る全ての定期普通列車をワンマン化。
2009(平成21)年4月6日 E127系によるワンマン運転時に車内からは1両目先頭のみ、車外からは1両目最後尾のドアのみが開くように変更。
wikipediaより参照)

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