陸羽西線
旧線区間(羽前前波〜津谷)

◆2013年10月12日(土)撮影
 羽前前波〜津谷駅間で陸羽西線は最上川の支流鮭川を渡ります。この川に架かる橋は、1969(昭和44)年に架け替えられ、若干の路線変更が行われました。

国土地理院発行地形図2万5千分の1地形図(古口)(H15.5.1発行)を引用
@津谷側

手前に見える橋台が旧線で、奥に見えるコンクリート製の橋桁が現在の路線。旧線橋台の羽前前波側(写真左)は石積みの擁壁となっていますが、津谷側(写真右)はコンクリート擁壁になっています。

コンクリート擁壁をよく見るとには「1968-12」のプレートがあります。橋の架け替えが1969(昭和44)年とのことなので、どうやら、前年の12月に旧線の橋台と新線の橋は一体のものとして、従来の石積みだったものをコンクリートで補強か修繕したものと推定されます。

上に登って津谷側を撮影。旧線跡が残っていました。

右上の写真の反対側。
A羽前前波側(鮭川避溢橋)

左右に一基ずつある橋台。こちらは川側。この左右の橋台は鮭川避溢橋と呼ばれるものだそうです。
避溢橋とは、地形の関係で大雨のとき、盛土が水をせき止めて上流側を水没させてしまう恐れがある場合に作るものです。

こちらは反対の羽前前波側の橋台。

明治期〜大正期に多用されたレンガ造りで、典型的なイギリス積みです。

川には旧線跡のそれらしき痕跡がありませんでした。おそらく護岸工事の時に撤去されたものと思われます。

羽前前波側合流点付近。

上に登って津谷(橋)方向を撮影。
このように旧線跡が右側の空き地として残っています。

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