花巻電鉄線
廃線区間(その1)軌道線(中央花巻〜西花巻間)
(1965年7月1日廃線)
◆2012年12月1日(土)撮影
(その1)軌道線(中央花巻〜西花巻間)(1965年7月1日廃線)
(その2)軌道線(西花巻〜西鉛温泉間)(1969年9月1日廃線)
(その3)鉄道線(西花巻〜花巻温泉間)(1969年9月1日廃線(西花巻〜花巻間)、1972年2月16日(花巻〜花巻温泉間)

国土地理院発行地形図(1/25,000(花巻)(H19))を引用

水色線:岩手軽便鉄道(1944(昭和19)年に路線変更)
黒色線:1969(昭和44)年の軌道線廃止時の路線
赤色線:1965(昭和40)年以前の廃線部分

左地形図と同地点同縮尺の1948(昭和23)年の空中写真

(国土変遷アーカイブ(http://archive.gsi.go.jp/airphoto/)より引用)
中央花巻〜西花巻間は花巻電鉄廃止に先立つ1965(昭和40)年7月1日に廃止となっていますが、どうやらこの区間でまたぐ東北本線の複線化(1963(昭和38)年8月10日)と電化(1965(昭和40)年10月1日)が影響していたようです。
@中央花巻駅跡
当初は花巻駅(通称軽便花巻)という駅名で、花巻電鉄と岩手軽便鉄道は線路と駅舎を共有していました。後には国鉄および岩手軽便の花巻駅からは離れた位置の線路とホームが1本ずつと駅舎のみの小駅となっていたそうです。岩手軽便鉄道は1936(昭和11)年に国有化後釜石線と名称変更となり、その後に1944(昭和19)年に行われた改軌と路線変更によって、現在のJR花巻駅にホームが移転され、同時に花巻電鉄の駅は大堰川南(B)に移転しました。

かつて花巻電鉄が乗り入れていた岩手軽便鉄道花巻駅の跡地には碑が残されています。

跡地は「ホテルグランシェール花巻」と「なはんプラザ」が建っています。写真中央にはJR花巻駅が見えます。

JR花巻駅。現在の釜石線はこの駅に乗り入れしています。
A花巻電鉄橋脚跡

建物と道路橋の間に隠れるようにあるので見落としやすいです。この付近はその後の宅地造成で目立った遺構は残されていませんので、この橋脚跡が唯一のものです。
B中央花巻駅跡
前述したとおり、岩手軽便鉄道が国有化されて釜石線と名称変更となったのち、1944(昭和19)年に行われた改軌と路線変更によって、現在のJR花巻駅にホームが移転され、同時に花巻電鉄の駅はこの大堰川の南岸に移転しました。
ちなみに中央花巻駅は1965(昭和40)年7月1日に中央花巻〜西花巻間の路線が廃止されたときに廃駅となっている。

国土変遷アーカイブ(http://archive.gsi.go.jp/airphoto/)の空中写真や営業距離の逆算から推測すると、この位置に駅があったものと思われます。
C廃線跡

いかにも路線跡らしいなだらかなカーブです。

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