(概要) 品鶴線(ひんかくせん)は、東京都港区の品川駅と横浜市鶴見区の鶴見駅を新鶴見信号場を経由して結ぶ、東海道本線の支線の通称である。 現在は、横須賀線および湘南新宿ラインの走行ルートの一部とされており、東日本旅客鉄道(JR東日本)が第一種鉄道事業者、日本貨物鉄道(JR貨物)が第二種鉄道事業者となっている。 (歴史) もともとは東海道本線の貨物線として建設されたが、1980(昭和55)年に行われた東海道・横須賀別線化(いわゆるSM分離)に際して旅客線化され、横須賀・総武快速線電車が走るようになった。また、2001(平成13)年からは湘南新宿ラインの列車も走るようになっている。なお、貨物列車の大半は新東海道貨物線や武蔵野線に移されたが、現在でも品鶴線から山手貨物線を経由して東海道と東北方面を結ぶ貨物列車が存在する。 |
駅名・信号場名 | 駅間 営業 キロ |
累計 営業 キロ |
所在地 | 開業日 | ||
(漢字表記) | (よみ) | |||||
品川駅 | しながわ | - | 0.0 | 東 京 都 |
港区 | 1872年6月12日 (明治5年5月7日) ※東海道本線の駅として |
(旧 目黒川信号場) | めぐろがわ | - | 1.3 | 品川区 | 1929(昭和4)年8月21日 | |
(旧 蛇窪信号場) | へびくぼ | - | 3.1 | 1934(昭和9)年12月1日 | ||
西大井駅 | にしおおい | 3.6 | 3.6 | 1986(昭和61)年4月2日 | ||
武蔵小杉駅 | むさしこすぎ | 6.4 | 10.0 | 神 奈 川 県 |
川崎市 中原区 | 2010(平成22)年3月13日 |
新川崎駅 | しんかわさき | 2.7 | 12.7 | 川崎市 幸区 |
1980(昭和55)年10月1日 | |
新鶴見信号場 | しんつるみ | - | 13.9 | 1929(昭和4)年8月21日 | ||
鶴見駅 | つるみ | 5.1 | 17.8 | 横浜市 鶴見区 | 1872年10月15日 (明治5年9月12日) ※東海道本線の駅として |
年表 | ||
1929(昭和4)年8月21日 | 品川〜新鶴見操車場〜鶴見間(11.0M≒17.70km)が複線で開業。目黒川信号場、新鶴見操車場開設 | |
1930(昭和5)年4月1日 | マイル表示からメートル表示に変更(11.0M→17.8km) | |
1930(昭和5)年10月30日 | 新鶴見操車場〜鶴見間が電化 | |
1934(昭和9)年12月1日 | 蛇窪信号場開設 | |
1939(昭和14)年8月1日 | 品川〜新鶴見操車場間が電化 | |
1950(昭和25)年5月20日 | 蛇窪信号場〜新鶴見操車場間に丸子信号場を開設 | |
1957(昭和32)年7月17日 | 丸子信号場廃止 | |
1962(昭和37)年2月 | 東海道新幹線工事のため、品川〜蛇窪信号場間を単線運転とし(20か月間)、東海道線跨線トラス橋を撤去し複々線格子桁にする工事開始。 | |
1963(昭和38)年1月 | 東海道新幹線工事のため、蛇窪信号場〜新鶴見操車場間で昼間に列車の通らない90分と60分の作業時間帯を設け(20か月間)、新幹線の高架工事開始。 | |
1964(昭和39)年3月29日 | 東海道新幹線の馬込地先の国道1号線を跨ぐローゼ橋架設のため、深夜3時間半にわたり品鶴線き電停止、線路閉鎖。国道1号(第二京浜)も9時間半全面通行止め。 | |
1965(昭和40)年7月 | 目黒川信号場、蛇窪信号場廃止(大崎駅に併合) | |
1980(昭和55)年10月1日 | 旅客営業開始、横須賀線電車が乗り入れ。新川崎駅開業 | |
1984(昭和59)年2月1日 | 新鶴見操車場が信号場に降格、新鶴見信号場となる | |
1986(昭和61)年4月2日 | 西大井駅開業 | |
1987(昭和62)年4月1日 | 国鉄分割民営化により、東日本旅客鉄道が継承 | |
1991(平成3)年3月19日 | 成田エクスプレスの運転開始(当線内途中停車駅なし) | |
2001(平成13)年12月1日 | 湘南新宿ラインの運転開始 | |
2010(平成22)年3月13日 | 西大井〜新川崎間に武蔵小杉駅開業 |