◆真岡鐵道真岡線(茨城県・栃木県)◆

◆2026年2月2日(月)、2月3日(火)撮影
(概要)
 真岡線(もおかせん、かつては「もうかせん」)は、茨城県筑西市の下館駅から栃木県芳賀郡茂木町の茂木駅に至る真岡鐵道の鉄道路線。かつては日本国有鉄道(国鉄)・東日本旅客鉄道(JR東日本)が運営していた。愛称「コットン・ウェイ」。

(歴史)
 歴史は古く、1912(明治45)年の官設鉄道真岡軽便線(もうかけいべんせん)下館駅〜真岡駅間の開業に始まる。1920(大正9)年には茂木駅まで全通した。しかし、地域の流動に合わない線形で、県都宇都宮との連絡鉄道(改正鉄道敷設法別表第37号「栃木県市塙ヨリ宝積寺に至ル鉄道」)も計画されたが実現に至らなかった。なお、最初の着工前には、下館駅でなく、隣の川島駅を起点とし、一部工事も着工がされていたが、災害などで中止され、結局下館起点に変更となった。
 1960(昭和35)年5月30日に国鉄関東支社評議員会よりバス転換が答申された。その後、国鉄再建法施行により、1984(昭和59)年に第2次特定地方交通線に指定され、1987(昭和62)年にJR東日本に承継されたのち、1988(昭和63)年に真岡鐵道に転換された。

(計画路線)
 改正鉄道敷設法で挙げられた真岡線に関係する予定線としては、以下のものがある。

・第36号「栃木県茂木ヨリ烏山ヲ経テ茨城県大子ニ至ル鉄道及栃木県大桶附近ヨリ分岐シテ黒磯ニ至ル鉄道」
・第38号「茨城県水戸ヨリ阿野沢ヲ経テ東野附近ニ至ル鉄道及阿野沢ヨリ分岐シテ栃木県茂木ニ至ル鉄道」

 このうち前者は、1934(昭和9)年に鉄道先行路線として常陸大子駅〜烏山駅〜茂木駅間に国鉄バス(後のジェイアールバス関東)常野線が開業したが、鉄道路線としては実現せず、常野線も1993(平成5)年6月の茂木駅〜芳賀黒田間廃止を境に路線縮小が進み、2011(平成23)年には全区間が廃止された。現在はかつての常野線の一部経路を那須烏山市営バスが運行している。
 また後者は、このうち茂木〜長倉宿(現・常陸大宮市)間が国鉄長倉線として計画され、1937(昭和12)年3月に着工。全線の用地買収と河井村(現・茂木町)までの路盤建設が完了し、1940(昭和15)年にはレールの敷設工事も開始されていた。しかし、太平洋戦争勃発による建設区間見直しで工事は中断、レールも金属回収により撤去され、戦後も再開されず開業することはなかった。また、1927(昭和2)年に後者のルートのうち、水戸近くの赤塚駅と阿野沢付近の御前山駅(現・城里町)を結ぶ鉄道として茨城鉄道(のちの茨城交通茨城線)が開業したが、1971(昭和46)年までに廃止された。茨城鉄道は御前山〜長倉間の免許も取得していたが実現しなかった。国鉄バスによる鉄道先行路線としては水戸〜赤沢間が水都東線、赤沢〜長倉宿〜茂木間が水都西線として開業したが、いずれの区間も1990年代までに廃止されている。
 茂木駅終端部より未成線の路盤が延びているが、2017(平成29)年時点で並松運動公園付近と茂木駅周辺の市街地部分は築堤、橋台などが撤去、削平され道路として整備されている。
 2020(令和2)年から観光資源として長倉線の予定線用地を観覧するツアーが茂木町と町観光協会によって実施されており、通常閉鎖されているトンネルにも入ることが出来る。
Wikipediaより)

下館駅にある真岡鐵道真岡線のゼロキロポスト
(2026年2月2日(月)撮影)

下館駅の小山側にある関東鉄道常総線(左)とJR水戸線(中央)と真岡鐵道真岡線(右)の分岐点
(2026年2月2日(月)撮影)
駅名・信号場名 駅間
営業
キロ
累計
営業
キロ
所在地 開業日
(漢字表記) (よみ)
下館駅しもだて - 0.0

筑西市 1889(明治22)年1月16日
※JR水戸線の駅として
下館二高前駅*しもだてにこうまえ 2.2 2.2 1988(昭和63)年4月11日
折本駅おりもと 2.4 4.6 1912(明治45)年4月1日
ひぐち駅*ひぐち 1.9 6.5 1992(平成4)年3月14日
久下田駅くげた 2.0 8.5

真岡市 1912(明治45)年4月1日
寺内駅てらうち 4.1 12.6 1912(明治45)年4月1日
真岡駅もおか 3.8 16.4 1912(明治45)年4月1日
北真岡駅きたもおか 1.6 18.0 1955(昭和30)年4月1日
西田井駅にしだい 3.2 21.2 1913(大正2)年7月11日
北山駅*きたやま 1.7 22.9 1989(平成元)年3月11日
益子駅ましこ 2.2 25.1

益子町 1913(大正2)年7月11日
七井駅なない 3.3 28.4 1913(大正2)年7月11日
多田羅駅たたら 2.8 31.2 市貝町 1955(昭和30)年4月1日
市塙駅いちはな 3.1 34.3 1920(大正9)年12月15日
笹原田駅*ささはらだ 3.8 38.1 1992(平成4)年3月14日
天矢場駅*てんやば 1.1 39.2 茂木町 1992(平成4)年3月14日
茂木駅もてぎ 2.7 41.9 1920(大正9)年12月15日
(注)*印は転換以後に設置された駅。

年表
1911(明治44)年10月15日 真岡軽便線着工。
1912(明治45)年4月1日 真岡軽便線下館駅〜真岡駅間 (16.5km) 開業。途中に折本駅、久下田駅、寺内駅を新設。
1913(大正2)年7月11日 真岡駅〜七井駅間 (12.0km) が延伸開業し、途中に西田井駅、益子駅を新設。
1920(大正9)年12月15日 七井駅〜茂木駅間 (13.5km) が延伸開業し、途中に市塙駅を新設(全通・42.0km)。
1922(大正11)年9月2日 真岡線に改称。
1935(昭和10)年12月15日 気動車(ガソリンカー)運行開始(下館駅〜茂木駅間)。
1955(昭和30)年4月1日 多田羅駅、北真岡駅新設。ディーゼルカー運行開始。
1958(昭和33)年9月5日 折本駅の交換設備撤去。
1962(昭和37)年10月1日 上野駅〜下館駅〜真岡駅・茂木駅間で準急「つくばね」運行開始。
停車駅(真岡線内):下館駅〜久下田駅〜真岡駅〜益子駅〜七井駅〜市塙駅〜茂木駅
1966(昭和41)年3月5日 「つくばね」が準急から急行に格上げ。
1968(昭和43)年10月1日 急行「つくばね」の電車化に伴い真岡線乗り入れ廃止。
1970(昭和45)年10月1日 無煙化。
1978(昭和53)年10月1日 益子駅〜茂木駅間貨物営業廃止。
1982(昭和57)年11月1日 下館駅〜益子駅間貨物営業廃止(全線貨物営業廃止)。
1984(昭和59)年9月11日 廃止承認(第2次廃止対象特定地方交通線)。
1987(昭和62)年4月1日 国鉄分割民営化により東日本旅客鉄道に承継。
1988(昭和63)年4月11日 JR真岡線廃止 (-42.0km)。真岡鐵道真岡線開業 (41.9km) 。線名・真岡駅・北真岡駅の「真岡」の読み方をそれまでの「もうか」から真岡市と同じ「もおか」に改称。下館二高前駅新設。七井駅の交換設備復活。
1989(平成元)年3月11日 北山駅新設。
1992(平成4)年3月14日 ひぐち駅、笹原田駅、天矢場駅新設。
1993(平成5)年12月 西田井駅、市塙駅の交換設備復活。
1994(平成6)年3月27日 「SLもおか」運行開始。
1996(平成8)年3月22日 真岡駅、茂木駅に転車台が完成。
2011(平成23)年3月11日 東北地方太平洋沖地震により、全線で運休。
2011(平成23)年3月23日 真岡駅〜茂木駅間で運行再開。
2011(平成23)年4月1日 全線で運行再開(4月5日まで臨時ダイヤ)。
2011(平成23)年10月14日 五行川橋梁(北真岡駅〜西田井駅間)・小貝川橋梁(北山駅〜益子駅間)が、土木遺産に認定される。
2020(令和2)年3月7日 新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) 拡大防止のため「SLもおか」をこの日から運休。
2020(令和2)年7月18日 運休していた「SLもおか」が運行再開。全席事前予約制となる。

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