開業:1956(昭和31)年5月1日 廃止:1990(平成2)年9月1日 ※1987(昭和62)年4月1日に国鉄分割民営化により上雄信内仮乗降場(局設定)から駅に昇格。 所在地:北海道天塩郡幌延町字雄興 キロ程:181.5km(旭川起点) |
駅名由来 当駅の所在する地(雄信内)において、より天塩川の上流に位置するため、「上」を冠する。 その他 廃止直前は普通列車が2往復しか停車しなかったため、秘境駅の一つとして知られていた。 ※参考、引用サイト:Wikipedia |
雄信内駅前から旧上雄信内駅まで、線路に平行して自動車が一台ようやく通れる細い道路が続いています。 |
この地点で左に下平トンネルが見えます。かつて線路は1965(昭和40)年までこの地点で右側の道路の上を走っていました。つまりこの地点から、トンネル開通によって現在の経路になっていて、この道路は旧線を転用したものなのです。 |
自動車道に転用された旧線の旧下平橋梁があります。作りがいかにも鉄道用橋梁といったものです。 この橋は水量の多い天塩川と山の傾斜との間にへばりつくようにあるため自然災害に見舞われ、過去に洪水、雪崩、地滑りなどで何度も崩落をしたため、現在のトンネルの路線に付け替えられました。 |
現在はガードレールが設置されて普通の自動車用の橋のようですが、所々に待避場があるのは鉄道用橋梁の名残です。 |
分岐点。左の道路が旧線で、右の道路は旧上雄信内駅への道です。 |
左に曲がって進むと、現在の線路と旧線の合流点にたどり着きます。ちなみに旧線はこの道路では無く、左の一段高くなっているところらしいですが、詳細は不明です。 |
一方、右の道路を進むと、旧上雄信内駅付近にたどり着きます。 |
旧上雄信内駅はこの農地を進んだ先にありますが、現役時代、駅へ続く道路は無く、このおそらくこの農地を突っ切る必要があったそうで、一部からたどり着くのが難しい「秘境駅」とも言われました。 |
望遠撮影。まっすぐに見える藪のあたりに宗谷本線の線路が伸びていて、駅はおそらくあのあたりにあるものと思われます。 |
私有地である農地を突っ切るわけにも行かないので、駅から離れますが線路まで延びている道をたどることにしました。 |
ここで行き止まりとなっています。 |
線路脇には列車の通過時間を知らせる看板がありました。 |
下り(稚内方面)を望遠撮影。線路が湾曲している先(藪で隠れている)付近の線路左側に駅があったものと思われます。 |
この地区はもともと「タンタシャモナイ」と呼ばれ、1950(昭和25)年から道の開拓地整備事業地区にも指定された。 この周辺住民へ交通手段を提供するために、1956(昭和31)年に仮乗降場として開業したものと思われます。その後JR発足と同時に駅に昇格しましたが、過疎化と離農により周辺住民が減少し、1990年の廃止時には2世帯のみという状況であったといいます。 |
上り(旭川方面) |
下り(稚内方面) かつての駅舎は線路が湾曲する地点の左側にありました。 |