◆JR只見線(福島県・新潟県)◆

◆2009年4月25日(土)、2022年5月14日(土)、15日(日)撮影
 この只見線は、某サイトなどで景色がすばらしい山岳地帯を走る屈指のローカル路線ということで、いつか行きたいと前々から思っていました。

 そこで、雪が解けた春先に訪問しようと決めたのはいいんですが、並行して走る国道252号線が県境の六十里峠付近で冬季閉鎖されているとのこと。沿線は全国屈指の豪雪地帯なのでやむを得ないことだったんですけどね。ところが、いろいろ調べてみたら、4月下旬のこの日に通行止めが解除されるとの情報を得たので、思い切って行くことにしました。

 でも、旅行前日は、新職場の歓迎の飲み会という難関が立ちはだかって一時はどうしようかと思ったんですが、やむを得ず1時間ほどで離脱して自動車に飛び乗るように、一路高速道路で会津若松に向かいました。会津若松には、高速道路の土日割引の適用を受けるために深夜の1時頃に到着するようにして、ホテルにチェックイン。翌日に全駅38駅を回りました。

 それにしても38駅をたった1日で回るのはかなりきつかったです。さらに雨に降られたうえに寒く、手がしもやけにかかってしまって、1週間ほど手がとんでもない状態になりました。これもまたいい思い出(笑)。

 あと、この日は、今でも使っている愛用のデジカメPanasonicのDMC-LX3を初めて使った旅でもあります。このデジカメは素直な写りのするカメラで、今まで使ったものの中でも一番お気に入りのものです。

只見線のゼロキロポスト。
会津若松駅3・4番線の間、ホーム連絡用陸橋下にあります。

キハ40系気動車(2009年4月25日 田子倉〜大白川間)


Panasonic社製DMC-LX3

JR只見線(左)と会津鉄道会津線(右)の分岐点。奥の茶色い屋根の建物は西若松駅。
(2017年10月8日(日)撮影)
(概要)
 若松(会津若松)〜会津柳津間は、軽便鉄道法により計画されたもので、会津線の名称で1928(昭和3)年までに開業した。会津柳津〜小出間は、改正鉄道敷設法別表第29号前段に規定する予定線「福島県柳津ヨリ只見ヲ経テ新潟県小出ニ至ル鉄道」である。会津柳津からはそのまま会津線の延長として1941(昭和16)年に会津宮下まで、小出からは1942(昭和17)年に大白川までが只見線として開業した。
 戦後は、田子倉ダムの建設のため、1956(昭和31)年に会津宮下〜会津川口間が開業。会津川口から只見を経てダムサイトまでは、電源開発株式会社の専用鉄道として敷設され、1957(昭和32)年から1961(昭和36)年までダム建設輸送に使用された。田子倉ダム完成後は、会津川口〜只見間を国鉄の営業線として使用するための改良が施され、1963(昭和38)年に国鉄線として開業した。また、大白川地区では1942(昭和17)年〜1968(昭和43)年の間珪石の採掘事業が行われ、その運搬用としても利用されていた。全通前の昭和30年代後半〜40年代前半が最も乗降客数・貨物輸送量数が多かったとされる。
 1971(昭和46)年に地元住民の悲願であった只見〜大白川間の開業により全通し、会津線の会津若松〜只見間を分離して只見線と統合した。 只見線は豪雪地帯を走る路線で、並行する国道252号が福島・新潟県境の六十里越付近の積雪量が多いため冬季に通行止めとなることから、冬季には只見地区から新潟県へ抜ける唯一の交通手段となる。このような特殊事情により、経営に困難のある非常な閑散路線でありながら、国鉄再建法による赤字ローカル線廃止の対象除外となり、現代に至るまで路線廃止を免れている。なお冬季の積雪量によっては只見線も運休することが多い。特に新潟県寄りは降雪が多く、除雪車がたびたび出動する。直通列車は下りが2本、上りが3本。区間列車は会津若松口では会津川口折りや会津坂下折り、小出口では只見折り。
駅名 駅間
営業
キロ
累計
営業
キロ
開業日 所在地
(漢字表記) (読み)



会津若松駅 あいづわかまつ - 0.0 1899(明治32)年7月15日


会津若松市
七日町駅 なぬかまち 1.3 1.3 1934(昭和9)年11月1日
西若松駅 にしわかまつ 1.8 3.1 1926(大正15)年10月15日
会津本郷駅 あいづほんごう 3.4 6.5 1934(昭和9)年10月15日
会津高田駅 あいづたかだ 4.8 11.3 1934(昭和9)年10月15日 大沼郡
会津美里町
根岸駅 ねぎし 3.5 14.8 1934(昭和9)年11月1日
新鶴駅 にいつる 2.0 16.8 1926(大正15)年10月15日
若宮駅 わかみや 2.1 18.9 1934(昭和9)年11月1日 河沼郡
会津坂下町
会津坂下駅 あいづばんげ 2.7 21.6 1926(大正15)年10月15日
塔寺駅 とうでら 4.4 26.0 1928(昭和3)年11月20日
会津坂本駅 あいづさかもと 3.7 29.7 1928(昭和3)年11月20日
会津柳津駅 あいづやないづ 3.6 33.3 1928(昭和3)年11月20日 河沼郡
柳津町
郷戸駅 ごうど 3.6 36.9 1941(昭和16)年10月28日
滝谷駅 たきや 2.7 39.6 1941(昭和16)年10月28日
会津桧原駅 あいづひのはら 1.9 41.5 1941(昭和16)年10月28日 大沼郡
三島町
会津西方駅 あいづにしかた 2.2 43.7 1941(昭和16)年10月28日
会津宮下駅 あいづみやした 1.7 45.4 1941(昭和16)年10月28日
早戸駅 はやと 5.8 51.2 1956(昭和31)年9月20日
会津水沼駅 あいづみずぬま 3.9 55.1 1956(昭和31)年9月20日 大沼郡
金山町
会津中川駅 あいづなかがわ 3.2 58.3 1956(昭和31)年9月20日
会津川口駅 あいづかわぐち 2.5 60.8 1956(昭和31)年9月20日



本名駅 ほんな 2.8 63.6 1965(昭和40)年2月1日
 本名ダム
会津越川駅 あいづこすがわ 6.4 70.0 1965(昭和40)年2月1日
会津横田駅 あいづよこた 3.2 73.2 1963(昭和38)年8月20日
会津大塩駅 あいづおおしお 2.2 75.4 1965(昭和40)年2月1日
 金山町・只見町境
会津塩沢駅 あいづしおざわ 5.5 80.9 1965(昭和40)年2月1日 南会津郡
只見町
会津蒲生駅 あいづがもう 3.0 83.9 1965(昭和40)年2月1日



只見駅 ただみ 4.5 88.4 1963(昭和38)年8月20日
 田子倉ダム
(臨)田子倉駅(廃止) たごくら 6.6 95.0 1971(昭和46)年8月29日
2013(平成25)年3月16日(廃止)
 六十里峠
大白川駅 おおしらかわ 14.2 109.2 1942(昭和17)年11月1日

魚沼市
(臨)柿ノ木駅(廃止) かきのき 3.2 112.4 1951(昭和26)年3月1日(仮乗降駅として)
1987(昭和62)年4月1日(駅として)
2013(平成25)年3月16日(臨時駅化)
2015(平成27)年3月14日(廃止)
入広瀬駅 いりひろせ 3.2 115.6 1942(昭和17)年11月1日
上条駅 かみじょう 3.1 118.7 1951(昭和26)年3月1日(仮乗降駅として)
1951(昭和26)年10月1日(駅として)
越後須原駅 えちごすはら 4.4 123.1 1942(昭和17)年11月1日
魚沼田中駅 うおぬまたなか 3.9 127.0 1951(昭和26)年3月1日(仮乗降駅として)
1951(昭和26)年10月1日(駅として)
越後広瀬駅 えちごひろせ 2.5 129.5 1942(昭和17)年11月1日
藪神駅 やぶかみ 2.1 131.6 1951(昭和26)年3月1日(仮乗降駅として)
1951(昭和26)年10月1日(駅として)
小出駅 こいで 3.6 135.2 1923(大正12)年9月1日
2011(平成23)年7月30日の水害の影響
会津線(会津若松〜只見)
1926(大正15)年10月15日 会津線 会津若松〜会津坂下 (21.6km) が開業、西若松・会津本郷・会津高田・新鶴・会津坂下の各駅新設
1928(昭和3)年11月20日 会津坂下〜会津柳津 (11.7km) を延伸開業、塔寺・会津坂本・会津柳津の各駅新設
1934(昭和9)年11月1日 七日町・根岸・若宮の各駅新設
1941(昭和16)年10月28日 会津柳津〜会津宮下 (12.1km) を延伸開業、郷戸・滝谷・会津檜原(仮停車場)・会津西方・会津宮下の各駅新設
1942(昭和17)年6月1日 会津檜原仮停車場を駅に改める
1956(昭和31)年9月20日 会津宮下〜会津川口 (15.4km) 延伸開業、早戸・会津水沼・会津中川・会津川口の各駅新設
1957(昭和32)年12月〜1961年(昭和36年)12月 会津川口〜只見間、電源開発(株)専用鉄道貨物輸送実施
1963(昭和38)年8月20日 会津川口〜只見 (27.6km) を延伸開業、会津横田・会津蒲生・只見の各駅新設
1965(昭和40)年2月1日 本名・会津越川・会津大塩・会津塩沢の各駅新設
只見線(小出〜大白川)
1942(昭和17)年11月1日 只見線として小出〜大白川 (26.0km) が開業、越後広瀬・越後須原・入広瀬・大白川の各駅新設、一ツ橋信号場(入広瀬〜大白川間、専用線発着貨物取扱い)を新設
1951(昭和26)年3月1日? 藪神・魚沼田中・上条・柿ノ木の各仮乗降場新設
1951(昭和26)年10月1日 藪神・魚沼田中・上条の各仮乗降場を駅に改める
1954(昭和29)年10月1日 一ツ橋信号場を廃止
1954(昭和29)年12月10日 黒又川仮乗降場(入広瀬〜柿ノ木(仮)間)を新設
1965(昭和40)年7月15日? 黒又川仮乗降場を廃止
全通以後
1971(昭和46)年8月29日 只見〜大白川 (20.8km) を延伸開業(旅客営業のみ)、田子倉駅を新設、会津若松〜只見間を会津線から分離して只見線と統合し只見線を会津若松〜小出(135.2km) とする
1971(昭和46)11月4日 小出駅〜大白川駅間の蒸気機関車廃止
1972(昭和47)年10月2日 客車普通列車を廃止し旅客列車をすべて気動車化
1974(昭和49)年10月31日 只見〜会津若松間で蒸気機関車が最後の運転
1980(昭和55)年10月1日 大白川〜小出 (26.0km) の貨物営業を廃止
1982(昭和57)年8月1日 西若松〜只見 (85.3km) の貨物営業を廃止
1987(昭和62)年4月1日 東日本旅客鉄道が承継(第1種・小出〜会津若松(基本計画では起終点が逆転))・日本貨物鉄道(第2種・西若松〜 会津若松 3.1km)、柿ノ木仮乗降場を駅に改める
1999(平成11)年4月1日 日本貨物鉄道が西若松〜会津若松 (3.1km) の第二種鉄道事業を廃止
2001(平成13)年12月1日 田子倉駅を臨時駅に改める(冬季休業化、時刻表に臨時駅の表示なし)
2007(平成19)年12月11日 大白川〜小出間特殊自動閉塞化
2008(平成20)年9月26日 只見〜大白川間特殊自動閉塞化
2011(平成23)年7月23日 全線開通40周年を記念して「只見線全線開通40周年号」を会津若松〜只見間で運転。
2011(平成23)年7月30日 新潟・福島を襲った豪雨により会津川口〜会津大塩間で只見川第5〜第7橋梁が流失、また会津坂本〜会津柳津間で路盤が流出し、会津坂下〜小出間が不通となる。
2011(平成23)年8月7日 会津坂下〜会津宮下間が復旧。
2011(平成23)年8月11日 大白川〜小出間が復旧。
2011(平成23)年8月28日 7月23日に続き、「只見線40周年号」を大白川〜小出〜長岡間で再び1往復運転。
2011(平成23)年10月7日 西若松〜会津坂下間を特殊自動閉塞化。
2011(平成23)年12月3日 会津宮下〜会津川口間が復旧。
2012(平成24)年6月7日 只見〜大白川間の復旧工事着手。冬前の復旧を見込む。
2012(平成24)年9月23日 会津坂下〜会津川口間においてタブレット閉塞方式が廃止され、特殊自動閉塞化。
2012(平成24)年10月1日 只見〜大白川間が復旧。不通区間は会津川口〜只見間となる。ただし、田子倉駅は通過。
2013(平成25)年3月16日 田子倉駅を廃止。柿ノ木駅を臨時駅に改め全列車通過とする。
2015(平成27)年3月14日 柿ノ木駅を廃止。
2015(平成27)年9月10日 台風18号による豪雨により、西若松〜会津本郷間の大川橋梁で軌道変位が発生。このため会津若松〜会津川口間で会津鉄道会津線直通列車以外の運転を見合わせ。
2015(平成27)年9月14日 会津若松〜西若松間および会津坂下〜会津川口間の運転を再開。西若松〜会津坂下間でバス代行。
2015(平成27)年9月29日 西若松〜会津坂下間の運転を再開。
2015(平成27)年12月19日 冬期間、雪崩・落雪対策として会津若松〜会津川口間で速度を落として運転するため、会津若松〜会津川口間の列車と、会津川口〜只見間の代行バスが冬期間の時刻に変更となる。
2018(平成30)年6月15日 会津川口〜只見間の復旧工事に着手。
2020(令和2)年3月 福島県包括外部監査において、只見線復旧事業について只見線が1本に繋がってこそ意味があり機能を発揮すると考えるのは共同幻想にすぎない。JR東日本が提示したバス転換案の方が地域振興に有効である旨指摘。
2020(令和2)年3月14日 ダイヤ改正に伴い、会津若松〜会津川口間でキハE120形の運用を開始。それに伴い郡山総合車両センター会津若松派出所属のキハ40系の運用を終了。只見〜小出間においても所定はキハ110形に変更となった。ただし暫定的にキハ40・47形が代走する形で継続されている。
2020(令和2)年11月16日〜11月20日 橋りょう修繕工事実施に伴い、会津宮下〜会津川口間が運休・バス代行。
2021(令和3)年6月30日 JR東日本が会津川口駅〜只見駅間の第一種鉄道事業廃止の届出および第二種鉄道事業許可の申請を国土交通大臣に行う。福島県が会津川口駅〜只見駅間の第三種鉄道事業許可の申請を国土交通大臣に行う。
2021(令和3)年7月10日 会津鉄道所有の観光列車「お座トロ展望列車」が会津若松駅〜会津川口駅間で運転され、西若松駅〜会津川口駅間に初めて乗り入れる。
2021(令和3)年9月28日 「只見線鉄道施設群」として17施設が土木学会選奨土木遺産に認定。
2021(令和3)年11月30日 国土交通大臣が福島県に対し会津川口駅〜只見駅間の第三種鉄道事業、JR東日本に対し同区間の第二種鉄道事業を許可。

wikipediaより参照

TOP旅の記録路線各駅巡礼写真のページ>JR只見線(福島県・新潟県)