◆JR富良野線(北海道)◆

◆2024年5月4日(土)、5月6日(月)撮影
(概要)
 富良野線(ふらのせん)は、北海道(上川管内)旭川市の旭川駅と富良野市の富良野駅を結ぶ北海道旅客鉄道(JR北海道)の鉄道路線(地方交通線)である。
 旭川や美瑛、富良野という有名観光地を沿線に持つ、北海道を代表する観光路線である一方、近年は周辺地域が旭川のベッドタウンとして発展しており、旭川方面への通勤・通学路線としての一面も持ち合わせている。

(歴史)
 元々は北海道官設鉄道によって旭川と釧路を結ぶ幹線鉄道(十勝線、釧路線)の一部として建設されたもので、富良野駅までは1900(明治33)年8月1日に十勝線の一部として開通している。1913(大正2)年11月10日に滝川駅〜下富良野駅(現在の富良野駅)間の新線が下富良野線として開通し、釧路本線(現在の根室本線)の起点が旭川駅から滝川駅に変更されたのに伴い、下富良野駅〜旭川駅間が富良野線として分離された。
 なお、線路名称では起点が富良野駅、終点が旭川駅となっているが、『鉄道要覧』ではその逆となっている。  



ゼロキロポスト
旭川駅2番線ホーム下にある。
レールには「富54K700|函423K754」とペイントされている。
(2024年5月4日(土)撮影)

分岐点
富良野線(左)と宗谷本線(右)
(2024年5月4日(土)撮影)


宗谷本線(左)と富良野線(右)
分岐点
(2024年5月4日(土)撮影)

分岐点
根室本線(左)と富良野線(右)
(2017年5月4日(木)撮影)


駅名・信号場名 駅間
営業
キロ
累計
営業
キロ
所在地 開業日
(漢字表記) (よみ)
A28旭川駅あさひかわ- 0.0


旭川市 1898(明治31)年7月16日
※函館本線の駅として
F29神楽岡駅かぐらおか2.4 2.4 1958(昭和33)年3月25日
F30緑が丘駅みどりがおか1.6 4.0 1996(平成8)年9月1日
F31西御料駅にしごりょう1.2 5.2 1958(昭和33)年3月25日
F32西瑞穂駅にしみずほ2.2 7.4 1958(昭和33)年3月25日
F33西神楽駅にしかぐら2.5 9.9 1899(明治32)年9月1日
F34西聖和駅にしせいわ2.4 12.3 1958(昭和33)年3月25日
F35千代ヶ岡駅ちよがおか4.3 16.6 1936(昭和11)年9月10日
F36北美瑛駅きたびえい3.7 20.3



1958(昭和33)年3月25日
F37美瑛駅
※古レールについて
びえい3.5 23.8 1899(明治32)年9月1日
F38美馬牛駅びばうし6.8 30.6 1926(大正15)年9月10日
F39上富良野駅かみふらの9.1 39.7

上富
良野
1899(明治32)年11月15日
F40西中駅にしなか4.5 44.2 中富
良野
1958(昭和33)年3月25日
F41(臨)ラベンダー畑駅らべんだーばたけ1.6 45.8 1999(平成11)年6月11日
F42中富良野駅なかふらの1.5 47.3 1900(明治33)年8月1日
F43鹿討駅しかうち2.4 49.7 1958(昭和33)年3月25日
F44学田駅がくでん2.8 52.5 富良野市 1958(昭和33)年3月25日
T30富良野駅ふらの2.3 54.8 1900(明治33)年8月1日

年表
北海道官設鉄道
1899(明治32)年9月1日 北海道官設鉄道十勝線(とかちせん)として、旭川駅〜美瑛駅間が開業。同区間に辺別駅、美瑛駅を開設。
1899(明治32)年11月15日 十勝線の美瑛駅〜上富良野駅間が延伸開業。同区間に上富良野駅を開設。
1900(明治33)年8月1日 十勝線の上富良野駅〜下富良野駅間が延伸開業。同区間に中富良野駅、下富良野駅を開設。
国有鉄道 十勝線→釧路線
1905(明治38)年4月1日 十勝線の旭川駅〜下富良野駅(〜落合駅)間が逓信省鉄道作業局(国有鉄道)に移管。旭川駅の読みを「あさひかわ」から「あさひがわ」に変更。
1909(明治42)年10月12日 国有鉄道線路名称制定に伴い、十勝線と釧路線が統合され、旭川駅〜下富良野駅(〜帯広駅〜釧路駅(後の浜釧路駅))間が釧路線(くしろせん)となる。
富良野線
1913(大正2)年11月10日 滝川駅〜下富良野駅間 (57.6km) が開業し、滝川駅〜下富良野駅〜帯広駅〜釧路駅(後の浜釧路駅)間が釧路本線(くしろほんせん)に改称。これに伴い、旭川駅〜下富良野駅間 (54.8km) が釧路本線から分離され、富良野線(ふらのせん)に改称。
1926(大正15)年5月24日 十勝岳の噴火により発生した泥流の影響で不通となる。同年5月28日、運転再開。
1926(大正15)年9月10日 美瑛駅〜上富良野駅間に美馬牛駅を開設。
1936(昭和11)年9月10日 西神楽駅〜美瑛駅間に千代ヶ岡駅を開設。
1942(昭和17)年4月1日 下富良野駅を富良野駅に改称。
1942(昭和17)年10月1日 辺別駅を西神楽駅に改称。
日本国有鉄道
1949(昭和24)年6月1日 公共企業体日本国有鉄道(国鉄)に移管。
1958(昭和33)年1月25日 客貨混合列車を廃止し、客貨分離達成。同時に気動車の運行を開始。
1958(昭和33)年3月25日 旭川駅〜西神楽駅間に神楽岡駅、西御料駅、西瑞穂駅、西神楽駅〜千代ヶ岡駅間に西聖和駅、千代ヶ岡駅〜美瑛駅間に北美瑛駅、上富良野駅〜中富良野間に西中駅、中富良野駅〜富良野駅間に鹿討駅、学田駅を開設。
1958(昭和33)年10月1日 全ての列車が気動車による運転となる。
1962(昭和37)年5月1日 旭川駅〜釧路駅間(富良野線経由)に急行「狩勝」新設。
1974(昭和49)年7月19日 無煙化達成。
1975(昭和50)年7月18日 急行「狩勝」(下り)1号・(上り)2号の富良野線内が普通列車に格下げ。これに伴い、富良野線を経由する定期優等列車の設定がなくなる。
1983(昭和58)年9月1日 全線に自動列車制御装置 (CTC) を導入。
民営化以後
1987(昭和62)年4月1日 国鉄分割民営化に伴い、北海道旅客鉄道(JR北海道)が第一種鉄道事業者として全線を承継。旭川駅〜富良野駅(構内除く)間がJR北海道旭川支社、富良野駅構内が同社本社鉄道事業本部管轄となる。また、全線で貨物営業を廃止(富良野コンテナセンターは存続し、日本貨物鉄道〈JR貨物〉が継承)。
1988(昭和63)年3月13日 旭川駅の読みを「あさひがわ」から「あさひかわ」に再変更。
1992(平成4)年10月1日 普通列車全列車がワンマン運転となる。
1996(平成8)年4月1日 シルバーシートを導入(JR北海道内では初の導入)。
1996(平成8)年9月1日 西御料駅〜神楽岡駅間に緑が丘駅を開設。
1999(平成11)年6月11日 中富良野駅〜西中駅間に(臨)ラベンダー畑駅を新設。
2007(平成19)年10月1日 全区間で駅ナンバリングを実施。
2010(平成22)年10月10日 旭川駅が高架化。
2019(令和元)年12月23日 国鉄分割民営化以降、初めてJR貨物の貨物列車が当線を走行。根室本線の芦別駅〜富良野駅間が不通となっていた関係で、富良野駅に留置された貨物列車を救出する形で運行された。
wikipediaより参照
TOP旅の記録路線各駅巡礼写真のページ>JR富良野線(北海道)