◆三陸鉄道南リアス線(岩手県)◆

◆2012年8月17日(金)、2017年5月20日(土)撮影
(概要)
 南リアス線(みなみリアスせん)は、岩手県大船渡市の盛駅と釜石市の釜石駅を結ぶ三陸鉄道の鉄道路線である。日本国有鉄道の特定地方交通線であった盛線(さかりせん)と日本鉄道建設公団建設線を引継いで開業した。 気仙沼線・大船渡線・山田線・三陸鉄道北リアス線・八戸線とともに三陸縦貫線を構成する路線の一つである。太平洋に面する三陸海岸沿いを走っているが、ほとんどの区間を長大トンネルで抜けているため、海が見える箇所は駅の近くなどに限られる。沿線の海岸は、路線名にある通りリアス式海岸となっている。

(歴史)
 改正鉄道敷設法別表第7号に規定する予定線「岩手県山田ヨリ釜石ヲ経テ大船渡ニ至ル鉄道」の一部であり、山田(陸中山田)〜釜石間は1939年に山田線の一部として、大船渡〜盛間は1935年に大船渡線の一部として、盛〜吉浜間は1970年および1973年に盛線として開業した。しかし、国鉄再建法により盛線は第1次特定地方交通線に指定され、日本鉄道建設公団が建設中であった吉浜〜釜石間は工事が中断されたが、岩手県などが中心になって設立した第三セクター三陸鉄道が既開業区間も合わせて引き受けることになって工事を再開、1984(昭和59)年4月1日、盛線の三陸鉄道への転換と同時に開業し、同社の南リアス線として全通した。

盛駅にあるゼロキロポスト(2012年3月20日(火)撮影)

三陸鉄道南リアス線とJR大船渡線の分岐点(1)
左が三陸鉄道南リアス線、右がBRT化された大船渡線(ガードレール部分)。
(2017年5月20日(土)撮影)

三陸鉄道南リアス線とJR大船渡線の分岐点(2)
跨線橋より撮影。
左がBRT化された大船渡線で、右の列車が通っているのが三陸鉄道南リアス線。
(2017年7月29日(土)撮影)

三陸鉄道南リアス線(上)と岩手開発鉄道(下)の立体交差。
(2019年3月16日(土)撮影)



駅名 駅間
営業
キロ
累計
営業
キロ
所在地 開業年月日
(漢字表記) (よみ)



さかり - 0.0




1935(昭和10)年9月29日
※大船渡線の駅として
陸前赤崎 りくぜんあかさき 3.7 3.7 1970(昭和45)年3月1日
綾里 りょうり 5.4 9.1 1970(昭和45)年3月1日
恋し浜 こいしはま 2.9 12.0 1985(昭和60)年10月16日
甫嶺 ほれい 2.3 14.3 1973(昭和48)年7月1日
三陸 さんりく 2.7 17.0 1973(昭和48)年7月1日
吉浜 よしはま 4.6 21.6 1973(昭和48)年7月1日
(新
線)
唐丹 とうに 6.1 27.7

1984(昭和59)年4月1日
平田 へいた 5.4 33.1 1984(昭和59)年4月1日
釜石 かまいし 3.5 36.6 1984(昭和59)年4月1日

年表
1970(昭和45)年3月1日 盛線として盛〜綾里間 (9.1km) が開業、陸前赤崎・綾里の両駅を新設。
1973(昭和48)年7月1日 綾里〜吉浜間 (12.5km) が延伸開業、甫嶺・三陸・吉浜の各駅を新設。
1984(昭和59)年4月1日 三陸鉄道 南リアス線として盛〜釜石間 (36.6km) が転換・開業され全通。うち吉浜〜釜石間 (15.0km) は新設。唐丹・平田の両駅を新設。
1985(昭和60)年10月16日 小石浜駅を新設。
1986(昭和61)年7月26日 綾里〜小石浜間に白浜海岸臨時駅新設(1992年までの夏季のみ開設)。
1994(平成6)年2月22日 小石浜〜甫嶺間で強風による列車転覆事故が起こる。
2009(平成21)年7月20日 小石浜駅を恋し浜駅に改称。
2011(平成23)年3月11日 東北地方太平洋沖地震による災害で全線不通。
2011(平成23)年6月24日 東日本大震災発生以来吉浜〜唐丹間の鍬台トンネル内に留置されていた車両を点検・整備のため吉浜駅まで自力回送。
2013(平成25)年4月3日 盛〜吉浜間 (21.6km) が営業再開。
2014(平成26)年4月5日 吉浜〜釜石間 (15.0km) 営業再開。
2019(平成31)年3月23日 山田線の釜石〜宮古間がJR東日本から三陸鉄道へ移管され、北リアス線・移管区間を含めた久慈〜盛間をリアス線に改称。
Wikipediaより参照)

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