◆山形鉄道フラワー長井線(山形県)◆

◆2015年6月21日(日)、2016年11月19日(土)、2017年6月24日(土)撮影
(概要)
 フラワー長井線(フラワーながいせん)は、山形県南陽市の赤湯駅から西置賜郡白鷹町の荒砥駅に至る山形鉄道が運営する鉄道路線。旧特定地方交通線の東日本旅客鉄道(JR東日本)長井線を引き継いだ路線である。名称の「フラワー長井線」は、沿線に花の名所が多いことからきている。

(歴史)
 置賜地方の交通改善のため、軽便線規格で敷設された路線である。長井軽便線(ながいけいべんせん)として1913年に一部開業し、長井線と改称後の1922年に全通した。同年制定された改正鉄道敷設法には、荒砥から左沢線の左沢に至る鉄道(別表第25号)が計画されたが、実現しなかった。
 国鉄再建法施行により1986(昭和61)年に第3次特定地方交通線に指定され、1987(昭和62)年に日本国有鉄道(国鉄)からJR東日本に承継された後、1988(昭和63)年に山形鉄道に転換された。

赤湯駅のホーム下になにやら白でペイントされた数字のようなものが見えます。
(2015年6月21日(日)撮影)

拡大してみると、写真右側に「0k000m」と白で表記されているので、どうやらフラワー長井線のゼロキロポストのようです。
(2015年6月21日(日)撮影)

赤湯駅南側にある跨線橋より撮影。左にそれる1本の線路が山形鉄道フラワー長井線、右に直進している2本線路が奥羽本線。
(2017年6月24日(土)撮影)

左の跨線橋から赤湯駅方向を望遠撮影。赤湯駅のホームと山形鉄道フラワー長井線の列車が見えます。
(2017年6月24日(土)撮影)

今泉駅の米沢・赤湯方面(上り)にある跨線橋より撮影した分岐点。
山形鉄道フラワー長井線(左)と米坂線(右)。
(2016年11月18日(金)撮影)

今泉駅の坂町・荒砥方面(下り)にある旧白川信号場より撮影した分岐点。
米坂線(左)と山形鉄道フラワー長井線(右)。
(2016年11月18日(金)撮影)
駅名・信号場名 駅間
営業
キロ
累計
営業
キロ
所在地 開業日
(漢字表記) (よみ)
赤湯駅あかゆ - 0.0

南陽市 1900(明治33)年4月21日
※奥羽本線の駅として
南陽市役所駅*なんようしやくしょ 0.9 0.9 1988(昭和63)年10月25日
宮内駅
(宮内町駅)
みやうち 2.1 3.0 1913(大正2)年10月26日
おりはた駅
(西宮内駅)
おりはた 1.4 4.4 1959(昭和34)年6月1日
梨郷駅りんごう 2.4 6.8 1913(大正2)年10月26日
西大塚駅にしおおつか 3.5 10.3 東置賜郡
川西町
1914(大正3)年11月15日
今泉駅いまいずみ 1.9 12.2 長井市 1914(大正3)年11月15日
時庭駅ときにわ 2.7 14.9 1914(大正3)年11月15日
南長井駅みなみながい 2.4 17.3 1960(昭和35)年5月20日
長井駅ながい 1.0 18.3 1914(大正3)年11月15日
あやめ公園駅*あやめこうえん 0.8 19.1 2002(平成14)年6月9日
羽前成田駅うぜんなりた 1.9 21.0 1922(大正11)年12月11日
白兎駅*しろうさぎ 2.2 23.2 1989(平成元)年12月16日
蚕桑駅こぐわ 1.4 24.6 西置賜郡
白鷹町
1922(大正11)年12月11日
鮎貝駅あゆかい 3.3 27.9 1922(大正11)年12月11日
四季の郷駅*しきのさと 0.7 28.6 2007(平成19)年10月13日
※最上川橋梁
荒砥駅あらと 1.9 30.5 1923(大正12)年4月22日
括弧内の駅名は転換前の旧駅名、*印は転換時(後)に設置された駅。

年表
1913(大正2)年10月26日 赤湯〜梨郷間 (6.9km) が長井軽便線として開業、宮内町・梨郷の各駅を新設。
1914(大正3)年11月15日 梨郷〜長井間 (11.4km) が延伸開業、西大塚・今泉・時庭・長井の各駅を新設。
1922(大正11)年9月2日 軽便鉄道法廃止により長井線と改称。
1922(大正11)年12月11日 長井〜鮎貝間 (9.7km) が延伸開業、羽前成田・蚕桑・鮎貝の各駅を新設。
1923(大正12)年4月22日 鮎貝〜荒砥間 (2.6km) が延伸開業し全通、荒砥駅を新設。
1959(昭和34)年6月1日 西宮内駅を新設。
1960(昭和35)年5月20日 南長井駅を新設。
1981(昭和56)年3月10日 長井〜荒砥間の貨物営業を廃止。
1982(昭和57)年11月15日 今泉〜長井間の貨物営業を廃止。
1986(昭和61)年10月28日 第3次特定地方交通線として廃止承認。
1987(昭和62)年4月1日 国鉄分割民営化により東日本旅客鉄道が承継、赤湯〜今泉間の貨物営業廃止により全線の貨物営業を廃止。
1988(昭和63)年10月25日 長井線 (-30.6km) を廃止、山形鉄道フラワー長井線 (30.5km) が開業、南陽市役所駅を新設、宮内町駅を宮内駅に、西宮内駅をおりはた駅に改称。
1989(平成元)年12月16日 白兎駅を新設。
1995(平成7)年11月22日 赤湯〜宮内間特殊自動閉塞化。
1996(平成8)年10月10日 長井〜荒砥間特殊自動閉塞化。
1997(平成9)年10月23日 宮内〜長井間特殊自動閉塞化、同時に列車集中制御装置(CTC)導入。
2002(平成14)年6月9日 あやめ公園駅を新設。
2007(平成19)年10月13日 四季の郷駅を新設。
2008(平成20)年 明治期の貴重なダブルワーレントラス橋であることを理由に、最上川橋梁(通称荒砥鉄橋)が土木学会選奨土木遺産に選定。
2014(平成26)年7月10日 おりはた〜宮内間の橋梁の橋台付近の線路下土砂の洗掘により全線で運転見合わせ。
2014(平成26)年7月11日 長井〜荒砥間で運転再開、赤湯〜長井間でバス代行輸送開始。
2014(平成26)年7月20日 赤湯〜長井間で運転再開、19日限りでバス代行輸送終了。
2015(平成27)年7月4日 「車両や備品を壊さない」「乗客にけがをさせない」「列車を止めない」というルールで列車プロレスが赤湯〜長井間で実施された。
wikipediaより参照
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