(概要) 津軽鉄道線(つがるてつどうせん)は、青森県五所川原市の津軽五所川原駅から青森県北津軽郡中泊町の津軽中里駅までを結ぶ津軽鉄道が運営する鉄道路線で、津軽半島の中央部を南北に縦貫している。冬季には客車内の暖房に石炭焚きのダルマストーブを用いる「ストーブ列車」が運行される。 (歴史) 川部〜五所川原間の鉄道を運営していた私鉄の陸奥鉄道が1927(昭和2)年に国に買収され(現:五能線)、出資額の倍の支払いを受けた株主たちが次なる鉄道として計画した路線である。 1922(大正11)年施行の改正鉄道敷設法では、中里からさらに小泊、三厩を経て青森へ至る計画があったが、青森〜三厩間がJR津軽線として実現したにとどまっている。 |
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五所川原駅の始点の車止め周辺にあるゼロキロポスト。 |
五能線(左)と津軽鉄道(右)の分岐点。 (五所川原駅跨線橋より撮影) (2018年4月14日(土)撮影) |
駅名 | 駅間 営業 キロ |
累計 営業 キロ |
所在地 | 開業日 | ||
(漢字表記) | (よみ) | |||||
津軽五所川原駅 | つがるごしょがわら | - | 0.0 | 青 森 県 |
五所川原市 | 1930(昭和5)年7月15日 |
十川駅 | とがわ | 1.3 | 1.3 | 1961(昭和36)年4月25日 | ||
五農校前駅 | ごのうこうまえ | 1.9 | 3.2 | 1974(昭和49)年4月1日 | ||
津軽飯詰駅 | つがるいいづめ | 1.0 | 4.2 | 1930(昭和5)年7月15日 | ||
毘沙門駅 | びしゃもん | 3.2 | 7.4 | 1931(昭和6)年7月15日 | ||
嘉瀬駅 | かせ | 2.7 | 10.1 | 1930(昭和5)年7月15日 | ||
金木駅 | かなぎ | 2.7 | 12.8 | 1930(昭和5)年7月15日 | ||
芦野公園駅 | あしのこうえん | 1.5 | 14.3 | 1930(昭和5)年7月15日 | ||
川倉駅 | かわくら | 1.7 | 16.0 | 1932(昭和7)年4月24日 | ||
大沢内駅 | おおざわない | 1.7 | 17.7 | 北津軽郡 中泊町 |
1930(昭和5)年10月4日 | |
深郷田駅 | ふこうだ | 1.3 | 19.0 | 1932(昭和7)年4月24日 | ||
津軽中里駅 | つがるなかさと | 1.7 | 20.7 | 1930(昭和5)年11月13日 |
1930(昭和5)年7月15日 | 五所川原(現在の津軽五所川原)〜金木間が開業。 |
1930(昭和5)年10月4日 | 金木〜大沢内間が開業。 |
1930(昭和5)年11月13日 | 大沢内〜津軽中里間が開業。 |
1931(昭和6)年7月5日 | 毘沙門駅開業。 |
1932(昭和7)年4月24日 | 下岩崎駅、川倉駅、深郷田駅開業。 |
1935(昭和10)年4月13日 | 五所川原〜津軽飯詰間に一野坪駅開業。 |
1941(昭和16)年8月1日 | 一野坪駅、下岩崎駅、毘沙門駅休止。 |
1943(昭和18)年4月1日 | 川倉駅、深郷田駅休止。 |
1944(昭和19)年3月31日 | 津軽飯詰〜毘沙門間の下岩崎駅廃止。 |
1955(昭和30)年5月20日 | 毘沙門駅、深郷田駅営業再開。 |
1955(昭和30)年10月20日 | 一野坪駅、川倉駅営業再開。 |
1956(昭和31)年7月10日 | 五所川原駅を津軽五所川原駅に改称。 |
1961(昭和36)年4月25日 | 十川駅開業。 |
1974(昭和49)年4月1日 | 一野坪駅を廃止し、五農校前駅開業。 |
1984(昭和59)年2月1日 | 貨物営業廃止。 |
1992(平成4)年4月1日 | 一部列車でワンマン運転開始。 |
2004(平成16)年11月10日 | 冬ダイヤ改正で列車本数大幅減便。津軽五所川原〜金木間1閉塞とし、金木〜津軽中里間をスタフ閉塞化。 |
2007(平成19)年10月25日 | 橋の老朽化に伴う補修工事で、津軽中里〜大沢内間を終日運休、バス代行を11月30日まで行った。 |
2007(平成19)年12月1日 | ストーブ列車の維持を目的として、ストーブ列車において「ストーブ列車料金」(300円)を新設。 |